月刊バスケットボール5月号

日本代表

2021.10.29

IWBF男子U23車いすバスケットボール世界選手権大会、2022年5-6月に千葉ポートアリーナで開催

 2022年5月27日(金)から6月4日(土)にかけて、千葉ポートアリーナで国際車いすバスケットボール連盟(International Wheelchair Basketball Federation=IWBF)が主催する男子U23車いすバスケットボール世界選手権大会が開催されることが決定した。同大会は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京2020パラリンピックが2020年から2021年に開催延期となったことを受け、当初の2021年開催予定から2022年への延期が発表されていたが、正式な開催期間が明らかになった。


IWBF男子U23車いすバスケットボール世界選手権大会は、4年に一度開催される世代別の世界選手権大会で、2022年の大会が7回目となる。アジア圏での開催は今回が初めてだ。参加するのは世界の4つのゾーンを代表する12チームで、現時点までにヨーロッパゾーンの5チームと開催国の日本が確定している。

 

☆IWBF男子U23車いすバスケットボール選手権大会出場チーム内訳

ヨーロッパゾーン: スペイン、ドイツ、トルコ、イスラエル、フランス
アジア・オセアニアゾーン: 日本(開催国)を含む4チーム(バーレーン2021アジアン・ユース・パラゲームズで決定)
アフリカゾーン: 1チーム(アフリカ大陸U23世界予選トーナメントで決定)
アメリカ大陸ゾーン: 2チーム(アメリカ大陸U23世界予選トーナメントで決定)

 

 前回大会は2017年にトロント(カナダ)で開催され、イギリス代表が優勝している。東京2020パラリンピックで、ヘッドコーチとして男子日本代表を銀メダルに導いた京谷和幸氏が率いたこの大会のU23日本代表には、キャプテンの古澤拓也のほか鳥海連志、岩井孝義、赤石竜我、髙柗義伸、川原 凛と、この夏脚光を浴びたパラリンピアンたちが名を連ねていた。チームは4強入りの好成績。古澤と鳥海はトーナメント・オールスターズ(いわゆるベストファイブ)にも選出されている。


過去の日本代表の最高成績は、初出場を果たしたバーミンガム(イギリス)での2005年第3回大会における準優勝。この大会では藤本怜央、香西宏昭、宮島徹也、藤澤 潔ら、その後東京2020における大成功に至る道のりをけん引したプレーヤーたちが出場していた。

 

 こうして過去の大会を振り返れば、U23カテゴリーの取り組みが日本の車いすバスケットボールの今後に大きな影響を及ぼしてきたことは明らか。パリ2024で東京2020を上回る成果を目指す視点からも、今大会は非常に重要なステップになりそうだ。

 

☆国際車いすバスケットボール連盟競技委員 チャーリー・ベセル氏のコメント

 東京2020パラリンピックの成功と、とりわけ日本男子チームの活躍で車いすバスケットボール競技の熱狂の後、日本で世界選手権大会を開催することができ、我々もうれしい限りです。こうした熱気をとらえ、未来のスター選手の活躍で日本や世界中のオーディエンスに感動を伝えられたらと願っています。


☆日本車いすバスケットボール連盟会長 玉川敏彦氏のコメント

 東京2020パラリンピック競技大会車いすバスケットボール競技は男子日本代表が史上初の銀メダル獲得、女子日本代表が6位入賞という素晴らしい成績を残し、日本中に感動を与え閉幕しました。
その感動を再び実現させるべく、日本の次世代を担う若い選手が躍動してくれると信じております。ぜひ、U23男子日本代表チームの活躍をご期待ください。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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