月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.10.23

川崎ブレイブサンダースが今季5勝目、東地区は上位4チームが同率に

 宇都宮、沖縄と2週連続で遠征が続いた川崎ブレイブサンダースが、10月23日にレバンガ北海道をとどろきアリーナに迎えて3週間ぶりのホームゲームに臨み、85-73で勝利した。この勝利で川崎は今シーズンの成績が5勝2敗。同日アルバルク東京が千葉ジェッツを破り、サンロッカーズ渋谷が宇都宮ブレックスに勝利したことで、4チームが勝率で並び、東地区のトップを争う状況となった(得失点差によりA東京が東地区1位、千葉Jが2位、川崎が3位、サンロッカーズ渋谷が4位)。


川崎に敗れた北海道は連勝が2で止まり、通算成績2勝5敗で東地区8位となっている。


試合は序盤、両チームの点の取り合いの中で藤井祐眞がフィールドゴール5本すべてを成功させ第1Qだけで11得点を奪ったが、北海道もショーン・ロングが負けずとフィールドゴール4本すべてを、中野 司がフィールドゴール3本とフリースロー2本すべてを成功させそれぞれ8得点を記録する活躍で対抗。第1Qは北海道が23-21でリードして終えた。

 

藤井は勝因について、「出だしに相手のシュートが入っていたので、それを途中からしっかりとアジャストして、オーバーヘルプにならないようにすることができた」と話した(写真/©KAWASAKI BRAVE THUNDERS)


しかし第2Qに川崎は、今度はパブロ・アギラールがフィールドゴール5本(3Pショット1本を含む)すべてを決め11得点を記録する奮闘でチームをけん引。ハーフタイムまでの約5分間にわたる12-1のランで抜け出し、41-31と10点リードして後半に突入した。


さらに第3Qには、ニック・ファジーカスとジョーダン・ヒースがフル出場し、アギラールも加えたビッグラインナップが奏功。最大で26点にリードを広げた。北海道は橋本がバックコートからのブザービーターを成功させて何とか66-49の17点差まで詰め、最終クォーターに望みをつないだが、増田啓介、前田 悟らの積極的なオフェンスを詰めることができず、ケガから復帰し今シーズン初出場となった熊谷尚也を含め登録メンバーが全員出場した川崎の前に、反撃の糸口を手繰り寄せることができずに試合終了となった。


川崎はアギラールの18得点を筆頭にファジーカスが16得点に12リバウンドのダブルダブル、藤井が15得点、ヒースも11得点で、2ケタ得点が4人いた。ヒースはBリーグでのキャリアハイとなる7も記録していた。一方の北海道は、ロングがゲームハイの22得点。中野 司と寺園侑斗の2人が11得点で続いた。

 

ヒースは7ブロックを喜びつつも、「Bリーグ記録を塗り替えたいと思っていたので、最後にもう2本とってやろうと思っていたのですが、到達できなくて残念」と話している(写真/©KAWASAKI BRAVE THUNDERS)


勝利を収めた川崎の佐藤賢次HCは試合後、「やっぱりとどろきアリーナは最高です。皆さん応援ありがとうございました。前半の終わりから第3Qにかけて、皆さんの応援を背中に受けてしっかりとディフェンスできたことが勝因だと思います」と話した。「今日は久しぶりに熊谷もコートに戻ってきましたし、またこれからチーム全体で戦っていけるように成長していきたいと思います」と熊谷の復帰に対する喜びのコメントも残している。

 

佐藤HCはホームでの勝利を素直に喜んでいた(写真/©KAWASAKI BRAVE THUNDERS)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



PICK UP