馬場雄大、テキサス・レジェンズ(NBA Gリーグ)入り
東京2020オリンピックで日本代表の一員として活躍した馬場雄大の2021-22シーズンが、NBA Gリーグのテキサス・レジェンズで始まることが、10月23日、明らかになった。レジェンズが公式ソーシャルメディアで発信し、馬場も自身のアカウントで「リリースの通り、今シーズンは再びGleagueのTexas Legendsと契約させて頂きました! 夢に向かって1日1日全力で頑張ります。宜しくお願いします!」とメッセージを投稿している。
写真/石塚康隆(月刊バスケットボール)
過去には、現在長崎ヴェルカでGM兼ヘッドコーチとしてチームを率いている伊藤拓摩がフロントで働き、千葉ジェッツで活躍中の富樫勇樹がプレーした時期もあるレジェンズは、日本との縁も深いチーム。馬場の再加入により、あらためて注目を集めることになりそうだ。開幕戦は日本時間11月6日(土=北米中部時間5日の金曜日)の対レイクランド・マジック戦で、翌日も同じ対戦が行われる。順調にいけば、この試合が馬場の今シーズン公式戦デビューとなる。
馬場はレジェンズで2019-20シーズンにもプレーしており、41試合に出場して平均6.3得点(フィールドゴール成功率50.3%、3P成功率41.1%)、2.5リバウンド、1.3アシスト、1.0スティールという成績を残した。昨シーズンはオーストラリアのNBLでメルボルン・ユナイテッドに所属。30試合で平均8.0得点(フィールドゴール46.3%、3P成功率32.4%)、2.3リバウンド、1.2アシスト1.0スティールで、チームのチャンピオンシップ獲得に貢献した。
2年間の海外経験を経て臨んだ今夏の東京2020オリンピックでは、チーム3位の平均9.7得点(フィールドゴール46.3%、3P成功率32.4%)に3.0リバウンド、3.0アシスト1.0スティール。特に最後の試合となったグループラウンドの対アルゼンチン代表戦では、18得点がチームトップだった。
レジェンズはNBAのダラス・マーベリックスのファームチームで、バスケットボール部門の社長を務めるのは、テキサス州ダラス出身で、身長168cmながら驚異の身体能力で1986年にスラムダンク・コンテストのチャンピオンとなったスパッド・ウェッブ。ジョージ・ガラノポウロスがヘッドコーチ、エリック・スノウがアソシエイト・ヘッドコーチを務めている。
ガラノポウロスHCは2019年までマーベリックスのビデオコーディネーターとして従事し、レジェンズを率いるのは3シーズン目。今夏はウガンダ代表のヘッドコーチとしてFIBAアフロバスケット2021でも指揮を執った。スノウはアレン・アイバーソンが在籍した2000-01シーズンのフィラデルフィア・セブンティシクサーズで、チームメイトとしてNBAファイナルに進出した名ガードとして、NBAファンに広く知られる存在だ。
両コーチはいずれも一昨シーズンに馬場の可能性と実力をすでに見ている。今シーズンは初めてチーム入りした当時のような言葉の壁もないと思われ、NBAへのコールアップの機会を得やすいのではないだろうか。今後の馬場とレジェンズの動向から目が離せなくなってきた。
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)
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