月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2021.10.15

Wリーグ開幕 河瀬会長みずからカメラを回す

 女子バスケットボールWリーグの2021-22シーズンが、明日、10月16日に開幕する。それに先立ち10月14日に行われた会見に、今年度より会長に就いた映画監督の河瀬直美氏が登壇し、「ロッカーやベンチ、選手に近づけるだけ近づいて」女子バスケの魅力を自らカメラを回し、発信していくことを発表。また、東京オリンピック2020公式映画監督として、大会を撮影してきたネットワークを生かし、他競技・他業種との交流を図っていきたいこと、プレーオフファイナルには1万人の集客を目指していることなど、意気込みを語った。

 他競技との交流の第一弾として、22年1月29日(土)30日(日)に「Wリーグオールスター 2021-22 in 代々木」の開催と、そのオールスターに『体操オールスターズ』がエキシビションを行うことも発表。会見の会場には体操日本代表の寺本明日香もサプライズで登場した。

左から馬瓜エブリン、渡嘉敷来夢、河瀬直美会長、寺本明日香(体操)、高田真希、町田瑠唯

 

 また、会見には昨シーズンのベスト4チームから馬瓜エブリン(トヨタ自動車)、渡嘉敷来夢(ENEOS)、高田真希(デンソー)、町田瑠唯(富士通)が参加し、それぞれが豊富を語った。

 ENEOSの12連覇をストップし、今シーズンは2連覇のかかるトヨタ自動車の馬瓜は「一つ一つの試合を勝ち切ることの先に優勝がある」とし、「目の前の試合を大事にしたい」と話した。一方、リベンジのシーズンとなるENEOSの渡嘉敷は「ギラついてます」と自身の気持ちを表した。渡嘉敷は昨年12月の皇后杯で右膝前十字靭帯を断裂。そこからリーグ戦の後半、そしてオリンピックも出場できずに、リハビリに励んできた。すでに練習にはすべて参加できており、チームの開幕戦となる10月23日の山梨戦で復帰できる見通しを明かした。

 

 Wリーグは10月16日、新潟対アイシンの一戦(新潟県・笹神体育館)で開幕。全13チームが2回戦総当たりのレギュラーシーズンを行い。上位8チームがプレーオフへと進む。ワールドカップ予選が2月に予定されていることから、リーグ戦終盤、プレーオフのスケジュールは変更が見込まれているが、2022年3月から4月にかけてリーグのチャンピオンが決まることになる。

 開幕会見の最後には2021年Wリーグ功労賞が発表。長年にわたりWリーグで活躍、日本代表としても女子バスケ界を引っ張ってきた吉田亜沙美(元ENEOS)、栗原三佳(元トヨタ自動車)、櫻木千華(三菱電機)の3選手、前専務理事の西井歳晴氏が表彰された。

 

 

(月刊バスケットボール)



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