わずか7年で五輪へ…シェーファーアヴィ幸樹の運命の出会い【My Life Navigator #1】
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10月25日発売の『月刊バスケットボール2021年12月号』より、BS11で放送中のBリーグ情報番組『マイナビBe a booster!』とのコラボ企画がスタート!
Bリーグで活躍する選手を対象に、その選手のキャリアにおけるターニングポイントを紹介する企画で、その中でカギを握るのは彼らに道を示した“ナビゲーター”の存在だ。第1回はシーホース三河のシェーファーアヴィ幸樹とトーステン・ロイブル氏のストーリーをお届け。
ここではその一部を紹介する!
■バスケットボールとの出会い
兄の影響でもともとはサッカーをしていたシェーファーだが、2014年、高校2年生の頃に東京への引っ越したことが転機となった。
「引っ越してから東京でサッカーのクラブチームを探したのですが、なかなか見付からず…。というのも、僕はインターナショナルスクールに通っていたので、学年が変わるのが夏なんです。だから引っ越しも夏の終わりだったのですが、(日本の高校は4月から新年度が始まるので)クラブチームの入団テストなども終わってしまっていて、タイミングが合わなかったんです。
そんなときにバスケットをやらないかと熱心に誘われて、遊びで始めたんです。いざ始めたらすごく楽しくて、気付いたら高校2年生の秋からバスケットのチームに入っていました。成長した実感があるとやっぱり楽しいんですよね」
■2015年、ロイブルコーチの目に留まる
2015年、シェーファーにとって運命となる出来事が起こる。それがトーステン・ロイブル氏との出会いだ。
「僕が所属していた東京サムライというチームと当時のU16日本代表が対戦したのですが、そのときに当時U16のヘッドコーチだったロイブルコーチが、僕が日本人だと知って『次のU18のトップエンデバーに来てみないか?』と声をかけてくれたんです。
僕のためにわざわざ枠を空けてトップエンデバーに招待してくれて、そのまま代表に呼んでみようと思ってくれたロイブルコーチはすごいです。僕のことを見抜いてくれていたんだなと思います」
世界10位に輝いた2017年のU19ワールドカップ(写真後列左から2番目がシェーファー、同右から3番目がロイブル氏)/©︎fiba.basketball
■スポンジのような吸収力でみるみる上達
日本代表の一員として今夏の東京2020オリンピックに出場したシェーファーだが、それはバスケット歴わずか7年でのこと。夢のようなサクセスストーリーを描くシェーファーの礎となっているのは、ロイブル氏からの教えだ。
「ピック&ロールのやり方やオフボールの動き方などの多くのことを学びました。当時の僕はボールを持っていないときにどう動けばいいか、周りの選手をどう生かせばいいか分からなかったので、そうしたところを教えてもらいました。
(練習は)とても面白かったです。レベルの高いことを教えてもらえましたし、バスケットを始めたての初心者が学んでいるので目からウロコというか。周りの選手を生かすことや、オフボールでの動きを大事にしていますし、ピック&ロールも今の自分の強みだと思っています。ロイブルコーチから教えてもらったことが、今の自分のもとになっています」
今夏の東京2020オリンピックより/©︎fiba.basketball
3x3男女日本代表のディレクターコーチを務め、今夏のオリンピックで任期を全うしたロイブル氏。シェーファーにとっての恩人は、ここで一旦日本を離れることとなったが、その絆が失われることはない。シェーファーは自身の“ナビゲーター”であるロイブル氏にこんなメッセージを残した。
「こうやってプロでやらせてもらっていたり、日本代表に入ってプレーさせてもらったりできているのは、あのとき、U16日本代表との試合がスタートだと思っていますし、(ロイブルコーチには)感謝したいというか、『本当にありがとう』という気持ちでいっぱいです。もっと成長して、もっとでかい選手になるので、見届けてほしいです」
もっとでかい選手になるーーロイブル氏もそんなシェーファーの成長を楽しみにしているはずだ。
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