月刊バスケットボール5月号

トム・ホーバス新体制下の男子日本代表、11月に中国代表と仙台で対戦 - FIBAワールドカップ2023アジア地区1次予選Window1

写真/©fiba.asiacup2021


FIBAワールドカップ2023アジア地区1次予選でグループBに所属する男子日本代表の、Window1の日程が明らかになった。対戦相手は中国代表で、2021年11月27日(土)、28日(日)に宮城県仙台市で2試合を行う。Window1は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてバブル方式での開催となる。


このWindow1での試合は、何事もなければ、トム・ホーバス氏をヘッドコーチに迎えた新生男子日本代表の公式戦初戦となる。時期から考えて国内組で臨む対戦となりそうだが、ホーバスHCがどんなチームを作っていくか、またプレーヤーたちがどんなパフォーマンスを見せるか、広く関心を集めそうだ。


☆FIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window1日本代表試合日程

2021年11月27日(土) 中国vs日本
2021年11月28日(日) 日本vs中国
※会場、試合開始時刻等は追って決定

☆大会公式サイト
http://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/asian-qualifiers


フィリピン(マニラ)、日本(沖縄)、インドネシア(ジャカルタ)の3ヵ国共催となるFIBAワールドカップ2023本大会に、日本代表は開催国枠での出場が確定済み。しかし3ヵ国の代表チームはいずれも、アジア地区1次予選から出場している。FIBA世界ランキング35位の日本代表にとって、上位国との対戦機会を得られる予選の過程は、強化の観点から非常に重要なステップだ。


日本は今回のアジア地区予選でオーストラリア代表(FIBA世界ランキング3位)、中国代表(同28位)、チャイニーズ・タイペイ代表(同68位)と同じグループB。仙台で対戦する中国代表には、6月に国内組だけで臨んだFIBAアジアカップ2021予選で2度対戦し、連敗を喫した。


中国代表は若返りを図っているが、NBAのヒューストン・ロケッツからドラフト指名を受けた216cmのビッグセンター、ジョウ・チーをはじめ、ワールドクラスのサイズとパワーを持つチームだ。しかし6月の対戦で日本代表は、高さに対抗して2試合とも接戦を展開した(初戦57-66、2戦目が84-90)。特に2度目の対戦では、第4Q半ばまでリードしながら、終盤相手のゾーンディフェンスに対抗できず逆転での惜敗だった。今回、母国の仙台で行われる対戦では、進化した姿を期待したいところだ。


FIBAワールドカップアジア地区予選はWindow1の後、2022年2月にWindow2、6月にWindow3へと進む。日本代表のWindow2は、2月25日(金)にチャイニーズ・タイペイ代表と、同28日(月)にオーストラリア代表と、どちらもアウェイで対戦予定。Window3は、6月30日(木)にホームでのチャイニーズ・タイペイ代表戦、7月3日(日)にオーストラリア代表を迎えてのホームゲームが組まれている(いずれも試合会場や開始時刻等詳細は今後の発表。また、パンデミックの影響で日程に関しては今後も変更の可能性はあるだろう)。

 

 1次予選のWindow1-3後、アジア地区予選は2次ラウンドへと進み、さらに本大会へと続いていく。

 

☆大会関連情報記事
https://www.basketball-zine.com/fibawc2023qualifier

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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