【B.STARS Vol.9-①】宇都直輝(富山グラウジーズ)
抜群の得点嗅覚を持つ司令塔は
人々を魅了するがむしゃらな“負けず嫌い”!
富山グラウジーズ#11/191cm/PG/1991年6月11日生まれ/専修大
“勝ちたい”が原動力!
人を惹き付ける全力プレー
「チームを勝たせたい気持ちはありますけど、根っこの本心はただ自分が勝ちたいだけ。ただの負けず嫌いですよ」
自身についてキッパリとそう語るのは、今や“Bリーグの顔”として知られる選手の一人、富山グラウジーズの宇都直輝だ。
記念すべきBリーグ元年は、田臥勇太(栃木)や富樫勇樹(千葉)といった名だたる司令塔を抑えてアシスト王を受賞。だが、宇都の最大の武器はその圧倒的な“得点力”にある。スピードとテクニックを兼ね備え、相手との駆け引きも巧みな宇都の1対1は、分かっていてもなかなか止められない。実際、高校時代や大学時代は数々の大会で得点王を総なめに。そうした得点力があるからこそ、ディフェンスを引き付けての鮮やかなアシストが生きるのだ。
そして自身でも「負けず嫌い」と語っているとおり、負けん気が人一倍強く、劣勢でこそ「負けたくない」という意地から持ち前の能力を発揮する勝負強さがある。
また、仲間のナイスプレーが決まれば笑顔を弾かせ、追い掛けたルーズボールがラインを割れば床を叩いて悔しがるなど、コート上での感情表現が豊かなのも魅力の一つだ。それについては大学時代、「僕は試合中、笑うし、切れるし、しゃべるし、外見もチャラチャラしています(笑)。でもルーズボールに思いっきり飛び込むし、一生懸命プレーする。それが自分だし、次のステージに行っても、このまま変わらずに行きますから」と語っていた宇都。その宣言どおり、宇都はプロの世界に飛び込んで多くの注目を集めるようになっても、変わらず自分自身をコートにさらけ出し、同時に持てる力の全てを“勝つ”ために注いでいる。そんな姿に、多くのファンが魅了されるのだ。
(つづく)
▼月刊バスケットボール編集部員が語る“宇都直輝”のここに注目!!
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