月刊バスケットボール5月号

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2021.10.10

韓国KBLが開幕、中村太地所属の原州DBプロミは白星発進

 韓国の男子プロバスケットボールリーグKBLが開幕し、中村太地が所属する原州DBプロミが10月10日にレギュラーシーズン初戦を戦った。水原KTソニックブームとのアウェイでの対戦で、中村は控えのガードとして13分26秒出場し、2得点、3リバウンド、1アシストを記録し、73-67の勝利に貢献した。


原州DBは9月に行われたKBLカップで準優勝しており、チームとして士気を高めてリーグ戦の開幕を迎えている。この日対戦した水原KTも、KBLカップでは4強入りしていたチームだったが、原州DBは第1Qにリードを築き、優位な展開に持ち込んでの勝利だった。


中村は今シーズンが原州DBでの2シーズン目。まだまだ若手の伸び盛りだが、福岡大学大濠高校在籍時の恩師でもあるイ・サンボムHCが率いる原州DBで、昨シーズン以上に周囲の信頼を得られているだろうことは、この日の開幕戦だけでなくKBLカップの様子からも感じられる。


KBLカップで中村はチームが戦った4試合すべてに出場し、初戦(軍隊のチームである尚武[サンム]との対戦)を除いた3試合で10分台から20分台の出場時間をもらった。特に2試合目の対大邱韓国ガス公社ペガサス戦では27分18秒間コートに立ち、11得点(フィールドゴール4/11、うち3Pショット3/8)に2リバウンド、5アシストを記録して109-92の勝利に貢献。また、ソウルSKナイツに82-90で敗れた決勝戦でも23分1秒の出場時間を得、6得点1リバウンドを記録していた。4試合でのアベレージは6.0得点、フィールドゴール成功率45.6%、3P成功率38.7%、1.3リバウンド、1.5アシストで、ショットのタッチも良い。


原州DBの2021-22シーズン第2戦は10月11日(月)の対蔚山モービスピボス戦で、開幕初戦に続く連戦だが、今度はホームに戻っての試合となる。

 

 自身のツイッターで、2年後のFIBAワールドカップ2023と3年後のパリオリンピックでの代表入りを視野に入れた意欲的な投稿もしていた中村。身長190cmの大型ガードで、プレーメークの能力もシューティングの決定力もある。シーズンが深まるにつれパフォーマンスをいかに高めていけるか、注目のシーズンが始まった。

 

☆中村太地が出場したKBLカップの4試合は、以下のKBL公式YouTubeチャンネルで無料閲覧可能

https://www.youtube.com/user/onkbl/videos

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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