月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.09.30

【速報】Bリーグ2021-22シーズン開幕、琉球ゴールデンキングスがホームでアルバルク東京を下す

©B.LEAGUE


創設から6シーズン目を迎えるBリーグの2021-22シーズン初戦となる琉球ゴールデンキングス対アルバルク東京戦が、9月30日に沖縄アリーナで開催された。ホームの琉球は一時は15点先行されながら後半反撃し、63-62で今シーズン初勝利を手にした。


琉球ゴールデンキングス63-62アルバルク東京
琉球 63(14 10 21 18)
A東京 62(21 15 18 08)


この対戦はリーグ創設初シーズンだった2016-17シーズンに、満員の代々木第一体育館で行われた開幕初戦と同一カード。舞台を沖縄アリーナに変えての対戦だったが、両チームともオフに行った活発な戦力補強による新戦力も活躍し、非常にフィジカルでディフェンシブな、引き締まった内容になった。


試合の流れとしては、序盤からA東京が先行し、琉球が追いかける展開。A東京はガードとビッグマンのピック&ポップからのミドルレンジのショットが良く決まり、特にアレックス・カークを中心に得点を重ねた。しかし第3Qに入って琉球がディフェンスの対応を変え、ミドルレンジからの得点機をつぶしにかかると、流れが徐々に琉球に傾き始める。


琉球は第4Q残り6分13秒、速攻からのドウェイン・エバンスの得点で55-54と逆転。さらにディフェンスの緊迫感を高めていく。終盤残り43秒には並里 成がルックアウェイの絶妙なバウンドパスでクーリーのレイアップを演出するビッグプレーで63-60。このプレーが決勝点となり、その後セバスチャン・サイズのレイアップで追いすがったA東京を1点差で振り切った。

 

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 試合を終えた後、桶谷 大HCはインタビューで、反撃に転じた後半の戦い方について「やることがなくなっていて流れを変えなければと…、3ビッグで押し切るしかない状態でした。でも3人だけではなく、周りが良いフロアバランスを作ってくれた」と笑顔で語った。


琉球はエバンスが19得点に7リバウンド、クーリーも13得点に9リバウンドを記録した。5年前の開幕戦がプロデビューだったキャプテンの田代直希も、10得点に6リバウンドで勝利に貢献した。A東京ではカークが21得点。キャプテンの田中大貴が13得点、6アシスト、サイズも10得点に5リバウンドを記録したが、沖縄アリーナでの初めての開幕戦に奮起した琉球の闘志がこの日は上回った形だ。

 

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 リーグ開幕の滑り出しとして最高の内容を見せた両チームは、10月2日(土)に再び沖縄アリーナで対戦する。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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