月刊バスケットボール1月号

【速報】女子日本代表、韓国代表を倒しアジアカップ4強確定 – FIBA女子アジアカップ2021

韓国代表を倒した日本代表は3連勝で今大会4強入りを決めるとともに、FIBA女子ワールドカップ2022予選への出場権も獲得した(写真/©fibaasiacup2021)


アンマン(ヨルダン)で開催されているFIBA女子アジアカップ2021は、9月29日にグループラウンド最終日を迎え、日本代表は韓国代表と対戦した。宿敵との対戦はこれまでの数々のドラマを思い起こさせる緊迫した接戦となったが、日本代表は67-62で勝利し3連勝。グループAのトップ通過と準決勝進出を確定し、同時にFIBA女子ワールドカップ2022予選への出場権も獲得した。

 

日本(3勝)67-62 韓国(2勝1敗)
日本 67(24 13 06 24)
韓国 62(18 18 12 14)


日本代表は序盤に20-8とリードを奪ったが、その後韓国代表のディフェンスに攻めあぐみ、思うように得点を奪えなかった。特に得点源で3Pシューターの林 咲希(ENEOSサンフラワーズ)の得点機を生み出すことができず、林は最終クォーターまでショットアテンプト自体2本だけ(3Pアテンプトは1本)で無得点という状態で、43-48と5点を追う厳しい展開だった。


しかし、第4Qに入ってからは司令塔の宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)が連続得点で一気に流れを奪い返した。宮崎は最終クォーターだけで13得点、3アシスト、2リバウンド、1スティール。前日の対ニュージーランド戦ではボールを押し上げる速いバスケットボールができなかったことに反省しきりの様子だったが、この日は決定的な仕事をした。

 

終盤、勝利を引き寄せる大活躍を見せた宮崎(写真/©fibaasiacup2021)


日本代表はその宮崎が試合を通じて18得点、9アシスト、7リバウンドを記録し、赤穂ひまわり(デンソーアイリス)も18得点、7リバウンド。両者が得点とリバウンドでチームトップ(宮崎はアシストもチームトップ)だったが、得点が5にとどまった林は±がチーム最高の13。得点するかどうかによらずコート上での林の存在感は、韓国代表に大きなプレッシャーを与えていたようだ。

 

赤穂も18得点、7リバウンドで大きく貢献した(写真/©fibaasiacup2021)


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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