月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2017.10.23

【B.STARS Vol.7-①】岡本飛竜(島根スサノオマジック)&道原紀晃(西宮ストークス)

筋骨隆々の肉体と自慢のスピードでインパクトを放つ小兵/岡本飛竜 クラブ最古参は攻防両面で活躍するコンボガード/道原紀晃 【岡本飛竜】島根スサノオマジック#1/170cm/PG/1993年4月20日生まれ/拓殖大  

     9月29日に幕を開けたBリーグ2017-18シーズン。10月10日終了時点で、補強に成功し好スタートを切ったクラブや、選手の不振によって思うように勝ち星が伸びないクラブと事情はそれぞれだが、そんな中、B2から昇格し、今季B1で新たなチャレンジを続けているのが島根と西宮だ。この両クラブは、約5か月前の5月20日、B2 PLAYOFFS 2016-17を勝ち上がりファイナルを争っているが、来る10/25(水)、“B1昇格対決”を迎えることになる。    そんな中、島根のカギを握るのが、バックアップガードの岡本飛竜だ。身長170cmと小柄ながら、鍛え上げられた屈強な肉体、強じんな足腰でコート上を走り回り、短時間のプレータイムでも着実にインパクトを残す岡本は、最初は野球をやろうと思っていたという。しかし、小学3年生からしかクラブに入れなかったため、姉の影響でミニバスを始め、「とりあえずは1年」と思っていたが、その魅力にすぐとり付かれてしまった。    そうしてバスケットにのめり込んでいった岡本。中学1年生時には、NBAが2001年から社会貢献活動の一環として開催している子ども向けのプログラム「Jr.NBA」のメンバーに選ばれるまで力を付けていった。その後、「ずっと『プロになりたい』という気持ちが強くて、レベルの高いところに行きたかった」と、宮崎県の強豪・延岡学園高へ進学。3年時にはインターハイ、国体、ウインターカップの三冠を達成する偉業を達成した。    しかし、岡本がプロ入りするまでのキャリアは決して順風満帆ではなかった。高校ではベンドラメ礼生(SR渋谷#9)を筆頭にタレントがそろっていたこともあり、プレータイムは決して長くなく、その後進学した拓殖大でも1年時はやはり出番があまりなかった。それでも、岡本のバスケットに対するモチベーションが低下することはなかった。「自分の目標である『プロ選手になる』っていう気持ちは常に持っていて、『誰よりも練習してやろう』と。『練習は絶対に嘘をつかない』と思っていました」と、大学スポーツ総合サイトCSParkの取材(2015年)で答えている。また、自慢のハンドリングスキルをストリートバスケットで存分に披露したのが評価されたこともあり、「バスケを楽しむ」ことも再認識していった。    すると年々役割が増し、4年時にはキャプテンを務めるなど評価は上昇。そして昨年、ついに島根入り。自身が目標としていたプロ入りも果たした。その昨季は、57試合(うち先発は1試合)に出場し、平均5.3得点、1.7アシストをマークし、クラブのB1昇格に貢献。昨季終了後、ジェネラルマネジャーの末松勇人氏は「ケガに強く、チャレンジ精神が旺盛で、常に貪欲なところが魅力な選手」と岡本を評価。サイズではなくハートの強さでプレーする岡本は、B1に昇格した今季もクラブにとって不可欠な戦力となっている。   (つづく)   ▼月刊バスケットボール編集部員が語る“岡本飛竜”のここに注目!! https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/15004▼月刊バスケットボール編集部員が語る“道原紀晃”のここに注目!!https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/15005  

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