車いすバスケ男子日本代表、堂々の銀メダル獲得、香西は3P王に
東京2020パラリンピック最終日の9月5日、有明アリーナで車いすバスケットボール男子の決勝戦が行われ、日本代表がアメリカ代表と金メダルをかけて対戦した。
日本は序盤に先行し、第4Q開始から4分過ぎの時点で56-51とリードしていたが、終盤にミスを突かれ逆転を喫し、60-64で敗れた。しかしチーム史上初めての銀メダル獲得を実現しただけではなく、ディフェンディング・チャンピオンのアメリカ代表を相手に、ベテランから若手まで12人が力を発揮して堂々渡り合い、その実力と将来性を十分に示した。今後は世界のトップを語る場面で、日本代表の名前があがらないことがなくなるだろう。
これまでの車いすバスケットボールの歴史を積み上げてきた、男女すべての関係者、支援者の思いの結晶と言える誇らしい銀メダル。一富士二鷹三茄子のユニフォームに身を包んだ12人の男たちは、一心に戦い、歴史に残る快挙を成し遂げた。
男子決勝戦(9月5日、有明アリーナ)
アメリカ 64(18 14 13 19)
日本 60(18 09 19 14)
なお、今大会全日程を終え、香西宏昭(持ち点3.5)が3P成功率と同平均成功数で大会1位。また、個人成績ランキングで日本代表の複数のプレーヤーが以下のとおりトップ10に名を連ねた。
#2鳥海連志(2.5)
平均リバウンド数: 3位タイ 10.8(8試合86本)
平均ディフェンス・リバウンド数: 4位 9.1本(8試合73本)
平均アシスト数: 4位 7.6(8試合56本)
平均スティール数: 3位 2.0(8試合16本)
2Pフィールドゴール成功率: 10位 52.2%(36/69)
平均出場時間: 8位 35分01秒
#11藤本怜央(4.5)
2Pフィールドゴール成功率: 9位 52.8%(38/72)
#25秋田 啓(3.5)
フィールドゴール成功率: 6位 50.6%(44/87)
#55香西宏昭(3.5)
平均得点: 10位 15.6(8試合125得点)
総得点: 7位 15.6(8試合125得点)
フィールドゴール成功率: 3位 55.1%(41/69)
平均フィールドゴール成功数: 9位 6.8本(8試合54本)
2Pフィールドゴール成功率: 4位 56.3%(40/71)
3P成功率: 1位 51.9%(14/27)
平均3P成功数: 1位 1.8(8試合14本)
平均3Pアテンプト数: 6位 香西宏昭 3.4(8試合27本)
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)