月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2021.09.03

オータムカップで課題と収穫を得た日本代表

9月3日、高崎アリーナ(群馬県高崎市)でWリーグ オータムカップの1日目が開催された。オータムカップはWリーグの開幕前に行われるプレシーズントーナメントで、Wリーグチームに加え、社会人チームも4チーム(うち1チームは来シーズンよりリーグに参入する姫路イーグレッツ)が参加。また、今大会にはFIBA 女子アジアカップ 2021(9月27日~@ヨルダン)に出場する女子日本代表チームも特別参戦した。日本代表は、オリンピックで銀メダルを獲得したチームの若手を中心に編成されており、アジアカップ5連覇、そしてワールドカップ出場権獲得を目指している。

代表入りをアピールした山本麻衣 PHOTO:WJBL
第1試合でシャンソン化粧品と対戦した日本代表は、勢いのあるシャンソン化粧品に終盤まで苦戦するも、ディフェンスのプレッシャーを強め4Qに逆転し75-70と勝利した。この試合で活躍したのは3x3でオリンビックに出場した山本麻衣(トヨタ自動車)。5本中4本と高確率に3Pシュートを決めるなどチーム最多の18得点、6アシストを記録。また、同じく3x3勢の馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)、西岡里紗(三菱電機)も元気な姿を見せた。

シャンソンをけん引した小池遥 PHOTO:WJBL
一方のシャンソン化粧品は小池遥、吉田舞衣らがけん引。代表相手に一歩も引かない戦いぶりを見せた。元日本代表で引退後、今シーズンから復帰を果たす藤岡麻菜美もベンチから20分出場し、8得点、6アシストと切れのあるプレーを披露。かつてチームメイトだった宮崎早織(ENEOS)とのマッチアップもあり場内を沸かせた。 代表の恩塚亨ヘッドコーチは4連覇を成し遂げてきている日本代表チームからバトンを受け取ったチームに「夢を与える存在になろう」と理想を掲げた。前日のトヨタ自動車とのトレーニングマッチと2試合を通じて「選手が自分自身でエネルギーを作り出して、高いエネルギーでプレーすることができた」と成果を語った。

[試合結果]
日本代表 ○75 - 70● シャンソン
新潟 ○86 - 80● 鶴屋百貨店
山梨QB ●82 - 93○ 東京羽田
三菱電機 ○84 - 41● TOTO
デンソー ○77 - 70● アイシン
トヨタ紡織 ○79 - 50● アランマーレ
トヨタ自動車 ○91 - 48● 山形銀行
日立ハイテク ○123 - 64● 姫路


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