月刊バスケットボール5月号

天理第二部がアベック優勝【全国高等学校定時制通信制大会】

 

男子・天理第二部は2連覇

 

 8月20日に開幕した全国高等学校定時制通信制大会@駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球戯場。25日に男女の準決勝と決勝が行われ、天理第二部(奈良)がアベック優勝した。

 

 このうち男子決勝戦は、天理第二部×浅草(東京)の対戦に。両校は2年前の準決勝でも対戦し、そのときは天理第二部が72‐52で勝利している(昨年はコロナ禍のため大会中止)。浅草としてはリベンジしたいところだったが、先手を取ったのは天理第二部。#6南が序盤で4本の3Pを沈めるなどし、1Qで23‐10と大きくリードする。

 

序盤の連続3Pでチームに流れをもたらした天理第二部#6南

 

 しかし2Q以降は、浅草が#7御厨の3Pやミドルシュート、#4中本、#6小野のリバウンド、ポストプレーなどでじりじりと追い上げていく。対する天理第二部は、#4佐々木のドライブや#10梅田のリング下などで何とか耐え、2Q終了時、3Q終了時ともに5点リードを保って4Qへ。

 

 その勝負の4Q、浅草がエース#4中本の連続得点で50‐51と1点差に迫ると、#小野がリバウンドシュートを決め、ついに逆転に成功する。その後は両チームが交互に得点し54‐54まで進むが、この混戦を抜け出したのは天理第二部。#8雪本のリバウンドシュート、リング下で4点差とすると、#4佐々木のジャンパー、#6南のドライブなどで連続加点。残り2分16秒で64‐54と10点差を付けたのが大きく、結局、69‐57で天理第二部が勝利。天理第二部は一昨年に続く連覇を達成した。

 

終始落ち着いたプレーを見せていた天理第二部キャプテン#4佐々木

 

 

女子・天理第二部は5年ぶり18度目の栄冠獲得

 

 女子決勝は、天理第二部×一橋(東京)というカードに。試合は天理第二部が#4萩原、#5磯田、#6山口、#7黒岩、#8佐野といったスタメンに加え、ベンチスタートの#13西辻による波状攻撃でどんどん加点していく。一方の一橋は、準決勝で豊橋(愛知)と終盤までもつれる46‐43という激戦を終えた後で、しかも交代要員が少ないということもあり動きに精彩を欠き、前半を終えて10‐37と大きくビハインド。

 

コートの5人が躍動した女子の天理第二部

 

 後半、一橋は#6水谷の強気のドライブやミドルシュート、#14片山の3P、#5橋本のリバウンドなどで食らい付く。しかし、天理第二部も前半同様、コートに出ている5人が自分の持ち味を見せ、さらに点差を広げていく。最後は#7黒岩がこの日3本目となる3Pを決めて73‐24で天理第二部が5年ぶり18度目の栄冠を手にした。

 

取材・文/高木希武

写真/松村健人

 

※全国高等学校定時制通信制大会の模様は9月25日発売の『月刊バスケットボール11月号』で!

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP