月刊バスケットボール5月号

第23回Wリーグ全試合をSPOZONEが実況付きで配信

 

 東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子日本代表のプレーヤーたちが活躍する国内女子バスケットボールのトップリーグ、Wリーグの2021-22シーズンが、SPOZONEによりレギュラーシーズン全試合実況付きで無料配信される。

 

 SPOZONEでのWリーグ関連配信は、9月3日(金)から5日(日)にかけて群馬県高崎市で開催される、W リーグオータムカップ 2021から開始予定とのこと。事前に SPOZONE のサイト(https://spozone.tv/)で無料会員登録をすれば、誰でも配信を楽しむことができる。

 

 Wリーグは2021-22シーズンが第23回目で、10月12日(火)に行われるトヨタ自動車アンテロープス対ENEOSサンフラワーズ戦で幕を開ける。両チームの対戦は昨シーズンのファイナルの再戦であり、かつ2021-22シーズンの行方を占う意味でも見どころの多いビッグゲームだ。

 

 両チームには東京オリンピックで活躍した5人制・3人制(3×3)の日本代表プレーヤーも所属している。昨シーズンチーム史上初めてのリーグ制覇を成し遂げたトヨタ自動車には、馬瓜エブリン(5人制)と馬瓜ステファニー(3×3)姉妹をはじめ、この夏のヒロインたちが名を連ねている。一方ENEOSでは、東京オリンピック準々決勝(対ベルギー代表戦)の残り16秒に逆転決勝3Pショットを決めた林 咲希と、バックアップのポイントガードとしてはつらつとしたプレーを見せた宮崎早織が在籍。また、昨年11月に右ヒザ前十字靭帯断裂してシーズン半ばで離脱し、東京オリンピック出場も逃したビッグセンターの渡嘉敷来夢も、元気にコートに戻ってくる。

 

 この開幕戦だけではなく、2021-22シーズンのWリーグは全体的に世界レベル。東京オリンピックでアシスト女王となり、オールスター・ファイブにも選出された町田瑠唯らが所属する富士通レッドウェーブ、日本代表をキャプテンとして力強くけん引した高田真希とトップリバウンダーだった赤穂ひまわりを擁するデンソーアイリスなど、近年の強豪をはじめどのチームにも見るべきタレントが見つかる。海外からも注目を集めるプレーヤーたちが華やかな戦いを披露するWリーグは、今回のSPOZONEによる無料配信で、さらに幅広い人びとの心をつかむ好機を得た。


開幕戦から熱戦が期待される第23回Wリーグの全試合配信を決めたSPOZONEは、女性スポーツの地位向上推進にも積極的なことで知られるインターネット動画配信サービスだ。コンテンツの柱にはメジャーリーグ・ベースボールがあるが、日本トップリーグ連携機構(代表理事会長 川淵三郎)が推進するWoman Athletes Project(WAP=公式サイト: http://japantopleague.jp/wap/)に参画するなでしこリーグ、ソフトボールリーグ、ホッケーリーグ、フットサルリーグを配信しており、女性アスリートの活躍をファンに広く届けることで日本のスポーツ界に新たな風を吹き込み、さらなる認知度・人気向上を目指している。

 

 なお、SPOZONEでの配信に伴い、2017年以来Wリーグのオウンドメディアとして映像配信を行ってきた『W-TV』は発展的に解消。その機能および役割はSPOZONEに移行される。また、Wリーグの試合はSPOZONEだけではなくバスケットLIVEでも、引き続き全試合が配信される。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



PICK UP