月刊バスケットボール10月号

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2021.08.04

女子日本代表、8.6(金)準決勝の相手はフランス代表に決定

 8月6日(金)に行われる東京オリンピックの5人制女子バスケットボールの準決勝で、日本代表が対戦する相手がフランス代表に決まった。

 

 フランス代表は、日本代表が4強入りを決めたのと同じ8月4日に行われたスペイン代表との準々決勝第4試合に67-64で勝利した。9年前のロンドン大会(銀メダル獲得)、5年前のリオ大会(4位)に続く3大会連続の4強入りとなる。

 

 平均身長が185cmのフランス代表は、176cmの日本代表に対して9cmという高さのアドバンテージがある。中心となるプレーヤーは、フロントラインでは193cmのセンター、サンドリン・グルダ(今大会の4試合で12.5得点、7.0リバウンド)、188cmのパワーフォワード、エンディ・ミーイェム(同12.3得点、4.3リバウンド)、180cmで機動力のあるフォワードのギャビー・ウィリアムズ(10.8得点、5.3リバウンド、4.0アシスト、3.3スティール)。また、控えで197cmと最長身のエレナ・シァクも、日本にとっては何度対戦しても脅威だ。

 

身長193cmのグルダはここまでの4試合で得点とリバウンドがチームトップだ(写真/fiba.basketball)

 

 スピードとスマートさを併せ持つガード陣のプレーも強力だ。ポイントガードのアリク・ドゥシェイは今大会で8.0得点、4.0アシストに対し1.5ターンオーバー。シューティングガードのマリーン・ジョハネスは、2Pショット成功率69.6%で平均12.0得点、そして3.0リバウンドに4.8アシストを記録しており、スペイン代表との準々決勝でも、63-62ときわどい展開だった第4Q残り23秒に、ブザービーターとなる重要なミドルジャンパーを沈めていた。

 

 これで準決勝の組み合わせはセルビア代表対アメリカ代表と日本代表対フランス代表で確定。試合開始時刻は、セルビア代表対アメリカ代表が13時40分から、日本代表対フランス代表が21時からだ。

 

 金メダルを目指す日本代表は、初のメダル獲得を確定させるステップとなる重要な一戦で、今大会の初戦で74-70のスコアで倒した相手との再戦という形になった。予選突破、準々決勝突破と、大きなハードルを二つ越えた今、今大会が始まる前の初心に戻り、先を見すぎずに目前の仕事に臨むように…というバスケットボールの神様からのメッセージと受け取れなくもない。日本のバスケットボール界が初めて体験する舞台にふさわしい相手だ。

 

ジョハネスは準々決勝ではチームハイの17得点。大事なショットも決め勝負強さも見せていた(写真/©fiba.basketball)


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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