月刊バスケットボール5月号

女子注目選手/朝比奈あずさ(桜花学園)、藤澤夢叶(岐阜女)、堂脇さち(開志国際)、石橋花穂(昭和学院)、佐藤桃菜(明星学園)、瀬川心暖(京都精華学園)【インターハイ2021】

朝比奈あずさ

あさひな・あずさ/桜花学園(愛知)/#4/185cm/C/3年

 

 

勝ちに対する強い思いを胸に

「桜花のバスケで全力で戦い抜く」

 キャプテンとして名門・桜花学園を率いる#4朝比奈。昨冬のウインターカップでは2年生ながらメンバーとしてウインターカップの大舞台で優勝を経験。今年はそれを礎に、自らのプレーで、そして「桜花のバスケで全力で戦い抜く」という勝ちに対する強い思いで、仲間たちを引っ張る。得意とするポストプレーでゴール下を支配し、ミドルシュートがさく裂すれば、「優勝」の二文字はぐっと近づくはずだ。

 

 

藤澤夢叶

ふじさわ・ゆうか/岐阜女(岐阜)/#5/162cm/SG/3年

 

 

抜群の運動能力から導き出される

ディフェンス力と突破力

 例年にも増してディフェンス力が光る今年の岐阜女。その中でもひときわ光る存在が#5藤澤だ。162cmという小柄ながら、その類まれな運動能力から導き出されるディフェンス力と突破力は、今年の岐阜女のカラーを強く打ち出している。「必ず日本一になってたくさんの方々に恩返しする」という意志の強さも、小さくともパワフルな藤澤のプレーを支える原動力となっているに違いない。

 

 

堂脇さち

どうわき・さち/開志国際(新潟①)/#4/167cm/SG/3年

 

 

悔しさをバネに責任を力に

昨年のウインターカップから見事に成長

 昨年の冬、2年生ながら先輩たちとともにウインターカップの大舞台に立った#4堂脇。チームは2回戦で敗れ、#4堂脇自身も託されたシューターとしての役割を果たすことができなかった。しかし今年は、その悔しさをバネに、そしてキャプテンとしての責任をも力に、見事な成長を遂げている。気迫に満ちたプレーで仲間を引っ張り、チャンスに迷いなく放つシュートは高い確率でリングに吸い込まれてゆく。地元・新潟で開催のインターハイ、目指すゴールはただ一つ、優勝だ。

 

 

石橋花穂

いしばし・かほ/昭和学院(千葉)/#5/170cm/SF/3年

 

 

渾身の3Pシュートが

ともに戦う仲間たちを勢いづける

 チームが結束力をより高め、試合に勝ち切る強さを身に付けてゆくのに欠かせないのがムードメーカーの存在だ。今年前半、コロナ禍の影響で練習試合もままならなかった昭和学院だが、5月の関東大会県予選以降、そのムードメーカーとしての存在感を増しているのが#5石橋だ。「3Pシュートをたくさん決めることでチームに貢献し全国制覇を目指す!」と、渾身の一投でチームを大いに盛り上げるに違いない。

 

 

佐藤桃菜

さとう・ももな/明星学園(東京①)/#75/160cm/SG/3年

 

 

「自分に負けない」

その思いを貫きシュートを打ち切る

 #47アディクペ・エスター(3年、185cm)、#85アダム・アフォディア(2年、193cm)という2人の留学生がゴール下で抜群の存在感を発揮する今年の明星学園。それだけに他のメンバーはチームディフェンスやオフェンスに専念できるため、場面に応じたプレーの選択が実にクリアで戦い方にメリハリがある。中でも、得意の3Pシュートを武器に抜群の得点力を見せるのが#75佐藤だ。好きな言葉は「自分に負けない」。その思いを貫きシュートを打ち切ることで、目標とする日本一が近づくことだろう。

 

 

瀬川心暖

せがわ・こはる/京都精華学園(京都)/#4/175cm/PF/3年

 

 

強いキャプテンシーを発揮し

自らのプレーで勝利の道を切り開く

 ガードからフォワードまで、攻防に渡るオールラウンドなプレーを見せる瀬川。中でも、ドライブからのジャンプシュートは精度の高さを誇る。今年前半はコロナ禍の影響でチーム練習も十分とは言えない状況だったが、「京都精華の団結力はどこにも負けない!」と胸を張るキャプテンの瀬川。勝負を左右する大事な場面で、心の通じ合った仲間たちによる連携が力を発揮するに違いない。

 

(月刊バスケットボール)



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