3x3女子日本代表、アメリカ代表下しグループ4位で準々決勝へ
WNBAスターがそろったアメリカ代表を大逆転で破り歓喜の笑顔を見せた日本代表(写真/©fiba.basketball)
東京オリンピックの女子3×3バスケットボールは7月27日夕刻までにグループラウンドの全日程を終了した。大会2日目を終えて3勝1敗の成績だった日本代表は、3日目の26日の初戦で中国代表に敗北を喫したが、同日2試合目のイタリア代表との試合にノックアウト勝ち。翌27日午後には、それまで無敗でトップを入っていたアメリカ代表に土をつける殊勲の勝利を挙げた。
26日の中国代表との試合では、スタンドにかつてNBAで活躍した中国バスケットボール界ののレジェンド、ヤオミンも見守る中で、フィジカルでサイズもある相手に思うようにショットを決めることができずに12-15で敗れてしまった。しかし、イタリア代表との試合ではスピードを生かしたオフェンスで序盤からリードを広げ、22得点のノックアウト勝ち。
アメリカ代表との試合では、序盤に身長195cmのビッグセンター、ステファニー・ドルソンに連続ゴールを決められ開始1分30秒で0-5の劣勢に立たされながら、スタミナを生かした粘り強い戦いで追い上げ、残り2分に逆転。以降の点の取り合いにも競い勝った。
この結果、6勝1敗のアメリカ代表のグループラウンド1位が確定。また、5勝2敗で並んだROC、中国代表、日本代表の3チームは、直接対決結果によるタイブレークでROCが2位、中国代表が3位となり、両チームに敗れていた日本代表は4位となった。
27日夜の準々決勝では、まず中国代表対イタリア代表の試合が20時30分から、続いて日本代表対フランス代表の試合が21時50分から行われる。アメリカ代表とROCは28日(水)に行われる準決勝に直接進出する。
3×3女子日本代表グループラウンド試合結果(7月26日・27日)
<第5戦(7月26日)>
日本(3勝2敗)12-15中国(4勝1敗)
フィジカルでサイズもある相手にこの試合では決定力を欠いた日本代表。篠崎も点数を思うように伸ばすことはできなかった(写真/©fiba.basketball)
馬瓜ステファニー 5得点、1リバウンド
篠崎 澪 3得点、4リバウンド、1キーアシスト
西岡里紗 1得点、1キーアシスト
山本麻衣 3得点
※キーアシスト=制限区域内の味方プレーヤーに得点に有利な状況を生み出すラストパス
<第6戦(7月26日)>
日本(4勝2敗)22-10(イタリア2勝3敗)
体を張って奮闘した西岡里紗。全員がバランスよく得点を稼いだこの試合はチームで22得点を奪う快勝だった(写真/©fiba.basketball)
馬瓜ステファニー 8得点、5リバウンド、2キーアシスト
篠崎 澪 5得点、5リバウンド、1キーアシスト
西岡里紗 4得点、3リバウンド、1キーアシスト
山本麻衣 5得点、3リバウンド
<第7戦(7月27日)>
日本(5勝2敗)20-18(アメリカ6勝1敗)
WNBAのアリシャ・グレイとWリーグの山本麻衣。日米トップリーグのスター同士のプレーは見ごたえがあった(写真©/fiba.basketball)
馬瓜ステファニー 6得点、4リバウンド、2キーアシスト
篠崎 澪 4得点、4リバウンド、1キーアシスト
西岡里紗 2得点、3リバウンド
山本麻衣 8得点、1リバウンド、1キーアシスト
グループラウンドトップのアメリカ代表を倒しま瓜ステファニーも思わずガッツポーズ(写真/©fiba.basketball)
☆グループラウンド最終順位
1位 アメリカ(6勝1敗)
2位 ROC(5勝2敗)
3位 中国(5勝2敗)
4位 日本(5勝2敗)
5位 フランス(4勝3敗)
6位 イタリア(2勝5敗)
7位 ルーマニア(1勝6敗)
8位 モンゴル(7敗)
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)