月刊バスケットボール5月号

フランス代表を倒した5人制女バス日本代表ホーバスHC、「決勝でアメリカ倒して金メダル」の目標を語る

みごとに日本代表をオリンピック初戦勝利に導いたホーバス トムHC(写真/©fiba.basketball)


東京オリンピックの5人制女子バスケットボールの日本代表が、7月27日午前に行われた大会初戦で、FIBA世界ランキング5位の強豪フランス代表を74-70で下した。同ランキング10位の日本代表としては大金星。金メダルを目指すチームとして是が非でも手にしたかった勝利をつかみ取った後、ホーバス トムHCがコートサイドで語った喜びのコメントをまとめる。

 

――勝利の感想

 

 ありがとうございます。大きな勝利です。我々のグループはアメリカ代表とナイジェリア代表が一緒の厳しいグループ。この試合は絶対に勝っておきたい試合でしたが、おおむね我々のやりたいバスケットボールを展開することができました。フランスは本当にフィジカルな相手でした。(サンドリン)グルダは特に後半止められなかったですね。スペースを広く使われたので、彼女にトラップを仕掛ける機会も作れませんでしたし。

 

 でも、最初のゲームプランをやり抜きました。終盤に3Pショットも決まってくれたのが大きく、何とか勝つことができました。

 

Thank you so much. This was a big win. Our group is so tough with America, Nigeria. We saw this was a must-win for us and I felt like for the most part we played our game. France really was physical. (Sandrine)Gruda in the second half was unstoppable. And they space the floor really well so we really didn’t have too many opportunities to trap her.
But I think we stuck to our game plan. And we were finally able to hit some threes at the end of the game, which really put us over the top.

 

――気合も勢いも十分なようでしたが

 

 それは我々のモットーの一つなんです。気持ちと元気で負けることは、非常に小柄なチームだけに絶対にできません。相手チームよりも元気のない状態で試合に入っていったら、困ったことになります。日本代表のバスケットボールをご覧いただければ、何をやるにしても100%の力を出して最初から最後までやり切っているでしょう。それが私たちです。

 

That’s one of our team mottos. We can never lose the battle of feeling emotion, energy. We can never lose that ‘cause we are really small. If we don’t come out with the energy, that the other team has equal to or greater than we’d like to be greater than all the time. Then we’re in trouble. So if you watch Japanese basketball from here on out, no matter what we do, we’re going, 100% from the start to the end. So we do.

 

――メダル獲得の可能性

 

我々の目標は金メダル。(日本語でも「金メダルを獲りたいです」と語る)
それが目標です。外で見ている方の中には疑いをもたれる人もいるでしょう。どのチームも金メダルを獲りたいわけですし。でも、それが最初から我々の目標です

 

Our goal is to win the gold medal.
金メダルを獲りたいです
That’s it. People from the outside of our team probably…, we have doubters. I’m sure a lot of teams want to win the gold medal. But that’s been our goal from day one.

 

――日本で指揮を執るアメリカ人として、次戦の対アメリカ代表戦への思い

 

 私はもう長く日本に住んでいて、日本のバスケットボール界は本当に私をよく受け入れてくれています。コーチとしての機会も与えてくれました。だから、アメリカ人だから何かと言うことではなく、絶対にアメリカを倒したいです。

 

 5年前にこの仕事についたとき、会見で私は「私の目標、我々の目標は金メダルを獲得することです、アメリカ代表を決勝で倒すんです」と話しました。それが私の目標。5年前に言ったことです。今、それをやろうとしているところですよ。

 

You know, I’ve been in Japan for so long now. And Japan basketball has really embraced me. They brought me in. So me being American has…, nothing. I mean I wanna beat America badly.

So when I got this job five years ago, at the press conference, I said my goal…, our goal, is to win the gold medal, beating America in the championship game. That was my goal. I said it five years ago. So that what we’re up to do.

 

 女子日本代表は、7月30日(金)の次戦でアメリカ代表と対戦する。決意、自信、母国愛、チームコンセプト…。さまざまな思い、アツい気持ちがぶつかり合う、見逃せない対戦となりそうだ。

 

必勝1を期して臨んだ対フランス代表戦に勝利した日本代表。次戦は女王アメリカ代表との対戦だ(写真/©fiba.basketball)


※このインタビューはGorin.jpで試合後に流れた映像・音声からまとめたものです。
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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