月刊バスケットボール6月号

【インターハイ2021/男子注目選手】山崎紀人(仙台大明成)、古川 晟(帝京長岡)、田中流嘉洲(中部大第一)、大西一輝(洛南)、湧川颯斗(福岡大附大濠)、新井翔太(実践学園)

山崎紀人

やまざき・のりと/仙台大明成(宮城)/#9/197㎝/C/3年

 

 

下位回戦でのキーマンになる昨冬経験者

 昨年のウインターカップで優勝した仙台大明成。当時のスタメン、#8山﨑一渉、#9山崎、#10菅野ブルースが中心となる今夏も優勝候補だが、#8山﨑、#10菅野はU19ワールドカップに出場したため、チームに合流するのは大会途中から。そこでカギを握るのが、インサイドで体を張り得点&リバウンドにからむ#9山崎だ。下級生のときから試合に出ているため試合経験豊富で状況判断も良く、インサイドから的確にパスを供給することもできる。#8山﨑と#10菅野が戻ってくるまで、力強くチームを支えるはずだ。

 

 

古川

ふるかわ・あきら/帝京長岡(新潟①)/#5/187㎝/SF/3年

 

 

武器は勝負どころの3Pシュート

 実に4年ぶりのインターハイ出場となる帝京長岡のキャプテンを務める#5古川。地元で迎えるインターハイ、そして開志国際というライバルを県予選決勝リーグで破っての1位通過ということで、大会に向けては気合が入っている。武器は3Pで、6月の北信越大会では点が欲しいところで確実に3Pを決め切る勝負強さを見せた。来るインターハイは「帝京長岡らしく明るく元気に溌溂と、大会を行えることへの感謝を忘れず自分たちの力を十二分に発揮します」という気持ちで臨む。

 

 

田中流嘉洲

たなか・るーかす/中部大第一(愛知①)/#7/195㎝/PF/3年

 

 

高さ&強さ&速さでチームをけん引

 195㎝と長身でフィジカルの強さがあり、自身も「ゴール下が得意」と言う#7田中。その言葉通り、リバウンドを含めたインサイドで存在感を見せ付けるが、実は50m走が6.2秒と速さも抜群。中部大第一のディフェンスからブレイクというスタイルをけん引するプレーヤーでもある。昨冬のウインターカップでは、北陸に負け1回戦負けを喫した中部大第一。その悔しさを晴らし日本一になるためには、#7田中の好守にわたる活躍が欠かせない。

 

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大西一輝

おおにし・いつき/洛南(京都)/#5/186㎝/SG/3年

 

 

3P含めたシュート力でチームを日本一に

 東山との京都府予選決勝ではチームハイの24得点をマークした#5大西。「憧れているのは3Pをたくさん決める辻直人選手(広島)」と言うように、ステップバックスリーなど外からどんどん3Pを打つのが特長だが、スキがあれば鋭いドライブを見せるなど得点能力に長けている。「チームとしても個人としても大きな大会での日本一を目指していきます」と6年ぶりのインターハイに向け燃えている。

 

 

湧川颯斗

わくがわ・はやと/福岡大附大濠(福岡)/#14/194㎝/SF/2年

 

 

得点、リバウンドでカギを握る2年生エース

 2年生ながら走力を生かした内外からの得点で、福岡大附大濠のエースとして活躍する#14湧川。特に武器になっているのが、ダイナミックなドライブ。留学生相手でもフィニッシュまで持っていき決め切る力と技を持っている。そして、インサイドではリバウンドにも強さを発揮。留学生のいない福岡大附大濠にとっては、この#14湧川が攻防に渡って躍動することが上位進出のカギとなる。

 

 

新井翔太

あらい・しょうた/実践学園(東京①)/#2/172㎝/PG/3年

 

 

自らもどんどん点を取りにいくコンボガード

 独特のリズム感あるドリブルでフロントコートまでボールを運び、的確なパスをフリーになった味方に供給する#2新井。かと思えば、自らもドライブ、ミドルシュート、3Pと超積極的に点を取りにいくコンボガードだ。3年前の全中で優勝したメンバーが最終学年になって迎えるインターハイで悲願の初優勝を飾れるかは、司令塔#2新井の采配にかかっている。

 

(月刊バスケットボール)



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