月刊バスケットボール5月号

親日家NBAコンビのブルック&ロビン・ロペス兄弟が手がけたバスケ漫画が連載スタート!

 躍動感あふれるプレーが満載のスポーツ、それがバスケットボールだ。

 

 ダイナミックなだけにその描写をリアルに再現することは難しいが、それができたならば…人々の心を鷲掴みにする作品が完成する。

 

 7月15日より公開されたフルカラーバスケ漫画の『TRANSITION GAME(トランジションゲーム)』には、競技のリアルな描写が満載だ。既に公開されている第1話は試合時間残り42秒で2点差、いわゆる“クランチタイム”と呼ばれる最もエキサイティングな場面からスタートする。

 

 アメリカ人の主人公キャメロン“キャム”フォード(15歳/195cm/PG)率いるシュトゥットガルトはU17ドイツカップ決勝でミュンヘンと対戦。1ゴール差を追う大熱戦を演じていた。

 

 タイムアウトが明けて大歓声に包まれるコートに戻るキャム。冷静に、しかしチームを勝利に導くんだというアツい意志を持ってクライマックスを戦っていく描写には、最低限のセリフのみで完結する臨場感と躍動感、競技経験者ならば誰しもが体感したことがあるであろうワクワク感が漂う。

 



「この描写、どこかで…」。そう思った方もいるかもしれない。そう、大人気バスケ漫画『SLAM DUNK』に近いものがあるのだ。というのも作画を担当したTATSUZ氏は、『SLAM DUNK』の作者である井上雄彦氏の下で長年チーフアシスタントを務めた人物で、自身も数々の連載を手がけてきた実力派。

 

 そして、驚くべき事実がもう一つ。なんとこの作品の企画・制作には世界最高峰リーグのNBAで活躍するブルック・ロペスとロビン・ロペスが携わっているのだ。兄のブルックはミルウォーキー・バックスの主力として先日のファイナル第6戦を勝利で飾り、NBAチャンピオンシップを獲得したばかり。ワシントン・ウィザーズに所属する弟のロビンは八村塁のチームメイトでもあり、堅実なインサイドプレーと必殺のフックシュートで貢献する存在である。

 

 そんな2人はそろって大の親日家としても知られていて、コロナ禍以前は毎年と言ってもいいほどにオフシーズンには日本を満喫していた。東京ディズニーランドで彼ら兄弟を目撃したという情報もあれば、過去には日本のテレビ番組にゲスト出演したことも。

 

 日本の文化であるアニメや漫画を愛する2人のトップアスリートが手がけ、バスケの描写を熟知する作家が描いた作品とあらば、黙って見過ごすわけにはいかない!

 

 近日公開予定の第2話では主人公のキャムが、母の仕事の都合で南国・沖縄県に移り住み、ストーリーは本格始動。最新のバスケ漫画で、今年は例年以上にホットな夏を過ごせそうだ。

 

『TRANSITION GAME』の公式サイトはこちら

 

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(月刊バスケットボール)



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