月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2017.08.25

【沖縄全中2017】準決勝の見どころ(男子)

沖縄県で開催中の全中は、8月25日、大会最終日を迎える。男子のベスト4に勝ち上がったのは、兵庫・高須、福岡・西福岡、新潟・鳥屋野、沖縄・コザの4チーム。地元コザの躍進が光るほか、3チームは順当に勝ち上がってきたと言えるだろう。   準決勝のうち、高須と西福岡の対戦はかなり見ごたえのある試合になるはず。特に高須のコンゴからの留学生、毎試合40得点を悠に稼ぐ204cmの⑩デイビッドを、最高身長でも185cmという西福岡がいかに守るかに焦点が集まるだろう。また、西福岡は堅いディフェンスに加えて、昨年から経験を積んできたメンバーが多く、息の合った連係で的を絞らせない鮮やかなオフェンスも武器。それでもリング下に君臨するデイビッドの高さにはどこのチームも苦しめられており、西福岡と言えど、これまでのようには楽に得点することは難しそうだ。一方の高須は、技術では西福岡に劣るとは言え、187cmの④丸山をはじめ全国ミニバス大会でも準優勝したときのメンバーが主力となり、大舞台での経験値は豊富。特に勝負どころを見極め、ここぞという場面でブレイクに走るしたたかさがあり、その速攻・遅攻の使い分けが明日の準決勝でもカギを握りそうだ。  

西福岡は司令塔⑫平松もカギを握る存在   また、もう一方の準決勝は、北信越1位の鳥屋野に、九州ベスト8のコザがチャレンジャーとして立ち向かう。鳥屋野は予選リーグで東海1位の浜松学院との接戦を制し、決勝トーナメントでも前年覇者の実践学園や東北1位の津軽といった強敵を次々と倒してきて、その実力は今さら疑うまでもないだろう。特に182cmでガードを務める⑤小川のテクニックは飛び抜けており、コザがこの小川封じにどう出るかに注目したい。地元の期待を背負うコザは、予選リーグでは草野に1敗しながらも、その後接戦を勝ち抜き、見事ベスト4入りを果たして勢いに乗っている。コザもガードの⑪當山が絶対的なチームの要で、⑫ローレンスジュニアも長い腕とフィジカルの強さを生かした1対1などでチームに活力を与える存在。地元の大声援を味方につけて自分たちのバスケットが出せれば、自ずと勝機も見えてくるだろう。  

多彩な得点パターンを持つ鳥屋野のエース⑤小川   (月刊バスケットボール編集部)

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