月刊バスケットボール6月号

女バス日本代表、堅守速攻で世界6位ベルギー代表破る

17得点でチームをけん引した三好(写真/©JBA)

 

三好の長距離砲炸裂!

 

 東京オリンピック本番を直前に控えた女子バスケットボール日本代表が、ヨーロッパの強豪ベルギー代表を迎えた国際強化試合『三井不動産カップ2021(埼玉大会)』に臨み、84-76で勝利した。

 

 両チームは、日本代表がFIBAランキング10位であるのに対し、ベルギー代表が同6位。また、日本代表が9位に終わったFIBA女子ワールドカップ2018でベルギー代表は4強入りを果たており、正真正銘の強豪と言える。しかし、日本代表は絶妙のポジショニングと活発なハンドワーク・フットワークで好ディフェンスを見せ、攻めては三好南穂(トヨタ自動車アンテロープス)が3Pショット8本中5本を決めて17得点を挙げるなど、攻守で完成度の高さを感じさせるプレーを展開した。

 

 バランスのよいオフェンスを見せた日本代表は、三好を筆頭の5人が2ケタ得点。プレーメイカーの町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)は10得点、10アシストのダブルダブルに加え、4リバウンドと3スティールも記録。また、赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は得点こそ2ケタに乗らなかった(8得点)ものの5リバウンド、4スティールと勝利に欠かせない貢献をもたらした。

 

 ベルギー代表は192cmのパワーフォワード、エマ・ミースマンが30得点、8リバウンド、5アシストとオールラウンドに活躍。またシューティングガードのキム・メスタフがフィールドゴール12本中6本(3Pショットは9本中5本)を成功させて19得点を奪い、アシストも4本。しかし、この日はチーム全体として、日本代表のディフェンスの前に24本のターンオーバーを犯したことが致命的(日本代表は8本)。日本代表は、そこからの得点で32-10と大きく差をつけた。



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