月刊バスケットボール5月号

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2021.07.11

男子バスケスペイン代表、対フランス代表戦に連勝

 東京オリンピックに向けたウオームアップを進めるバスケットボールの男子スペイン代表は、7月10日にパリでフランスと対戦、87-79で勝利を収めた。2日前のマドリッドでの同一対戦に続く連勝となる。この試合ではフランス代表に、前回の対戦で合流していなかったNBAプレーヤー、ニコラス・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)とルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)の2人も登録され、ベンチスタートで出場したが、スペイン代表はバランスの良いオフェンスで突き放した。


男子日本代表が東京オリンピックの初戦で7月26日(月)に対戦するスペイン代表は、これでイランとの2試合を含めウォームアップ・シリーズを4連勝としている。この日の試合では13人が登録され、全員が出場した。スターターはリッキー・ルビオ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ビクトル・クラベール(FCバルセロナ)、ルディー・フェルナンデス(レアル・マドリッド)、マルク・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ)の4人が前戦と同じだったが、フォワードでファンチョ・エルナンゴメス(ミネソタ・ティンバーウルブズ)に代わりアルベルト・アバウデ(レアル・マドリッド)が起用されていた。

 

 ファンチョ・エルナンゴメスは練習中に左肩を脱臼し、症状が重いために代表選考からは残念ながら外れこととなった。スペインバスケットボール連盟とミネソタ・ティンバーウルブズはそれぞれが現状に関する声明を発表しており、残念ながら経過が好ましくないことをうかがわせている。

 

 また、パウ・ガソル(FCバルセロナ)は2日間の休養で、アレックス・アブリネス(FCバルセロナ)はコンディショニングを理由欠場。3人ともパリに同行しなかった。

 

 スペイン代表はルビオの23得点を筆頭にウィリー・エルナンゴメス(ニューオリンズ・ペリカンズ、16得点)、セルヒオ・ロドリゲス(レアル・マドリッド、13得点)、ダリオ・ブリズエラ(ウニカハ。マラガ、11得点)、セルヒオ・ユール(レアル・マドリッド、10得点)と5人が2ケタ得点を記録。フランス代表ではエバン・フォルニエ(ボストン・セルティックス)が15得点、フランク・ニリキナ(ニューヨーク・ニックス)が13得点、ゴベアも12得点。また、元ボストン・セルティックスのグエルション・ヤブセレも9得点に加えて10リバウンドと活躍した。

 

この試合でチーム2位の16得点を挙げたウィリー・エルナンゴメス。フィールドゴール8本すべてを成功させての効率の良い活躍だった


<試合結果>
フランス代表 79(20 16 21 22)
スペイン代表 87(23 22 14 28)


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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