月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.07.08

9.30琉球vsA東京で開幕の2021-22Bリーグ、第1節から激戦必至

 Bリーグは7月6日、B1、B2の2021-22シーズン開幕から第3節までの日程を公表した。9月30日(木)から10月3日(日)までの開幕節には、B1では11の対戦カードで22試合、B2では7の対戦カードで14試合が組まれている。

 

 開幕初日の9月30日(木)は、沖縄アリーナでの琉球ゴールデンキングス対アルバルク東京戦の1試合のみ。2016年のBリーグ誕生時に代々木第一体育館で行われたのと同じ対戦が、沖縄に生まれたばかりの夢のアリーナに舞台を移して行われる。それだけでも話題性の高い対戦だが、両チームともロスターに変動があり、新たな戦力がどのようなプレーを見せるかにも注目が集まる。

 

2021-22シーズンのB1開幕の舞台となる沖縄アリーナ(写真/©B.LEAGUE)

 

 琉球には、並里 成、岸本隆一、田代直希、ジャック・クーリーらおなじみのメンバーに加え、東京オリンピックに向けた男子日本代表内定メンバーに名を連ねる渡邉飛勇、昨シーズンリーグ制覇を果たした千葉ジェッツで、チャンピオンシップからファイナルにかけてカギとなる貢献を見せたコー・フリッピンらが新戦力として登録されている。渡邉はハワイ出身で207cmのビッグマン。まだ22歳と若く、沖縄がプロキャリアのスタート地点となる。一方のフリッピンはカリフォルニア出身だが、沖縄にルーツがあることでも知られる存在。両者とも現時点での実力がピークではなく、さらなる飛躍へのポテンシャルも感じさせるプレーぶりで、沖縄アリーナを盛り上げそうだ。

 

宇都宮は10.1、千葉は10.2に開幕戦

 

 一方のアルバルク東京は、東京オリンピック内定の12人をキャプテンとしてけん引する田中大貴をはじめ、これまでもスターぞろいだったが、今オフの補強はかなりアグレッシブだ。新たに加わる顔ぶれの一人は、千葉ジェッツでチャンピオンシップMVPに輝き、今夏のスペイン代表候補にも名を連ねるセバスチャン・サイズ。昨シーズンまで宇都宮ブレックスの中心的存在として活躍し、田中らとともに6月まで今夏の日本代表入りを目指していたライアン・ロシターと安藤周人も、来シーズンはアルバルク東京のユニフォームでプレーする。

 

 この試合の翌日となる10月1日(金)には、宇都宮ブレックスがあらたにB1昇格を決めた群馬クレインサンダーズをホームに迎えての一戦が組まれている。この日のB1は「北関東対決」1試合のみだが、B2ではライジングゼファー福岡が青森ワッツを照葉積水ハウスアリーナ(福岡市総合体育館)で迎え開幕戦を行う。また、B2からあらたにB1入りをかなえたもう一つのチーム、茨城ロボッツの開幕戦は、秋田ノーザンハピネッツを相手にアウェイで10月2日(土)に行われる。

 

 昨シーズンのB1チャンピオンである千葉ジェッツは、10月2日(土)に島根スサノオマジックとのアウェイゲームで開幕を迎える。島根は昨シーズンのリーグMVPで、東京オリンピック内定メンバーにも選ばれた金丸晃輔、その金丸とともに代表の座を競った安藤誓哉の獲得など、こちらも大型戦力補強で話題のチーム。ヘッドコーチにも、FIBAワールドカップ2019でニュージーランド代表を率いたポール・ヘナレ氏があらたに就任している。東京オリンピック内定メンバーの富樫勇樹とギャビン・エドワーズを擁するディフェンディング・チャンピオンの千葉との対戦は、名のあるスター同士の激突にもなり、白熱しそうだ。

 

 男女日本代表が、大きな注目を集める夏を経て迎えるBリーグ2021-22シーズン。気づけば開幕まですでに、あと3ヵ月を切っている。

 

☆Bリーグ公式サイト試合日程ページ

https://www.bleague.jp/schedule/?tab=1&year=2021&event=2

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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