月刊バスケットボール5月号

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2021.07.05

男子バスケ、スペインがイランとの強化試合に88-61で勝利

 東京オリンピックで男子日本代表と同じグループCのスペイン代表が、6月に来日したイラン代表(グループA)との国際強化試合に臨んだ。テヘランタイムズ他のオンラインメディアが伝えるところによると、バレンシア(スペイン)で7月3日に行われたこの試合で、スペインは88-61で勝利を収めている。

 

 スペインは、日本代表キャプテンに指名された渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズのアシスタントコーチ、セルジオ・スカリオロがヘッドコーチを務めるチーム。この試合ではロスターを絞り込む前の18人のメンバー全員が出場し、スターターはリッキー・ルビオ、ビクトル・クラベール、ルディー・フェルナンデス、ファンチョ・エルナンゴメス、マルク・ガソルだったとのこと。トップスコアラーは13得点を記録した若手のシューター、アルベルト・アバウデとされている。

 イラン代表は、男子日本代表が3試合を戦い2勝1敗と勝ち越した相手。帰化枠のプレーヤーを2人登録する特別ルールではあったが、イラン代表のコンディションが整ってきた最終戦でも国内組のみの日本代表が76-50で快勝した。

 

 実際の映像を入手できていないので内容については何とも言えない。しかし最終スコアとイラン対日本の試合展開を思い返した上での印象としては、アンダードッグと目される日本代表の本番での戦いにも可能性を感じさせる情報ではないだろうか。

 

 スペイン代表にとって、このイラン代表との強化試合が東京オリンピックに向けた最初のテストマッチとのこと。今後アメリカ遠征などでさらにチューンナップして日本にやってくる。しかし日本代表に渡邊以外の海外組が合流するのも7月中旬で、真の実力を図るのはそれ以降。どちらも本番では、現時点よりもチーム力は高まっていることだろう。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



タグ: 東京2020

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