月刊バスケットボール5月号

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2021.07.04

男子バスケオリンピック予選、NBA軍団カナダ敗退

 ベオグラード(セルビア)、カウナス(リトアニア)、スプリット(クロアチア)、ビクトリア(カナダ)の4都市で開催中の男子バスケットボールの東京オリンピック最終予選は、7月4日に各地で準決勝が行われた。


オリンピック出場権をかけた決勝は、日本時間7月5日(月)未明から午前中にかけて各開催地で行われる予定。ベオグラード大会がセルビア対イタリア、カウナス大会がリトアニア対スロベニア、スプリット大会はドイツ対ブラジル、ビクトリア大会はチェコ対ギリシャという対戦となった。

 

サトランスキー殊勲の決勝ミドル

 

 ベオグラードではセルビア代表の一員として、ダラス・マーベリックスに所属する222cmのビッグマン、ボバン・マルヤノビッチやネマニャ・ビェリツァ(マイアミ・ヒート)、そしてヨーロッパ大陸で最高のガードの一人と言われるミロス・テオドシッチらが地元を盛り上げる。カウナス大会のリトアニアとスロベニアの一戦では、それぞれでドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)とルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)というNBAオールスターが共演する華やかな舞台が整った。スプリット大会ではドイツ代表の一員として、ワシントン・ウィザーズで八村 塁のチームメイトだったモリッツ・バグナー(現オーランド・マジック)も登場する。

 

Tomas Satoransky, Luguentz Dort(©fiba.basketball)

 

 ビクトリア大会ではアンドリュー・ウィギンズ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、RJバレット(ニューヨーク・ニックス)らNBAスター8人をそろえたカナダがチェコに苦杯を喫し決勝進出を逃した。

 

 カナダ代表はコーチ陣もニック・ナース(トロント・ラプターズ)をヘッドに、またアシスタントには2020-21シーズンにインディアナ・ペイサーズを率いたネイト・ビョークレンも迎えた豪華な編成。しかし準決勝では、現役NBAプレーヤーがトマス・サトランスキー(シカゴ・ブルズ)のみのチェコにほとんどの時間帯で主導権を握られた。第4Q残り1分を切ってから、ウィギンズを中心に9点差を挽回して延長に持ち込んだものの、延長残り1.8秒にサトランスキーに決勝ミドル・ジャンパーを許し、東京オリンピックへの夢はついえた。

 


☆ベオグラード大会準決勝

 

イタリア(グループB1位)94-67ドミニカ共和国(グループA2位)
イタリア 79(22 20 24 13)
ドミニカ共和国 59(14 16 08 21)
トップパフォーマー
イタリア 得点: Simone Fontecchio(17)/リバウンド: Nicolo Melli、Simone Fontecchio、Achille Polonara(5)/アシスト: Stefano Tonut、Nicolo Melli、Simone Fontecchio、Riccardo Moraschini(3)
ドミニカ共和国 得点: Brandone Edward Francis Ramirez(12)/リバウンド: Luis Santos(7)/アシスト: Rigoberto Mendoza、Gelvis Solano(4)

Simone Fontecchio(©FIBA.Basketball.OQT.Belgrade)


セルビア(グループA1位)90-83プエルトリコ(グループB2位)
セルビア 102(28 23 28 23)
プエルトリコ 84(26 14 28 16)
トップパフォーマー
セルビア 得点: Vasilije Micic(21)/リバウンド: Filip Petrusev(8)/アシスト: Milos Teodosic(10)
プエルトリコ 得点: Isaiah Pineiro(23)/リバウンド: Gary Browne(5)/アシスト: Gary Browne(10)

Milos Teodosic(©FIBA.Basketball.OQT.Belgrade)

 

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