東京エクセレンスから横浜エクセレンスへ。本拠地移転でB1目指す
東京エクセレンス(B3リーグ所属)は、2021年7月1日より神奈川県横浜市にホームタウンを移転し、チーム名も「横浜エクセレンス」とすることを発表した。エクセレンスはこれまで東京都板橋区をホームタウンとしてきたが、Bリーグの求めるアリーナ基準(B2が3000人収容、B1が5000人収容のアリーナをホームとすること)を満たす施設の見通しがたたず、ホームタウンの移転に踏み切った。今後は神奈川県横浜市の横浜武道館をホームアリーナとする。
ガス灯をモチーフにした横浜エクセレンスのクラブロゴ
「エクセレンスの第2章」と表現したクラブ代表の向井昇氏は、新しいクラブロゴは歴史のある横浜をイメージするガス灯をモチーフにし、LIGHT UP FOR EXCELLENCE(ライトアップフォーエクセレンス)といったステイトメントを掲げ、「横浜市、スポーツの未来を明るく灯す。そんな存在になりたい」と、歴史のある横浜で、新しい挑戦をスタートさせる思いを語った。
会見に駆け付けた林文子横浜市長は「熱気あふれるプレーで、会場を大いに盛り上げて、ぜひB2、そしてB1リーグへの昇格をつかみ取ってほしい」とエール。エクセレンスがホームアリーナとする横浜武道館は「昨年7月にオープンした新しい施設」と説明し、先月、同会場で開催された女子日本代表とポルトガル代表が対戦した三井不動産カップ2021を観戦したことから「ワクワクするような、バスケの会場に本当にふさわしい場所になっています」と話した。また2024年には横浜武道館のはす向かいに開業予定のメインアリーナ(横浜ユナイテッドアリーナ)がB1リーグのアリーナ基準である5000人の観客席を満たしていることに触れ「横浜エクセレンスと横浜ビーコルセアーズの直接対決が実現することを楽しみにしています」との期待を語った。
横浜エクセレンスは元をたどればアマチュアのクラブチームであった。その立ち上げから関わり、東京エクセレンスとしてプロクラブへと成長させてきたのが宮田論である。昨シーズン、選手兼GMを務めていた宮田は「東京エクセレンスとしては板橋区で8年間活動してきました。ヘッドコーチの石田(剛規)も含め、今でも当時からのメンバーがいますが、その8年間の経験や、学んできたことを糧として、いいところは引き継ぎたいと思っています。ただ、『プロクラブとして発展していかなければならない』と社長の向井も申し上げている通り、新しいチャレンジができることは一選手として非常にうれしく思っています」と本拠地移転への思いを口にし、「僕自身も年齢(43歳)は気にせず、新しいチャレンジとして、横浜エクセレンスのメンバーとして、皆さんに見てもらえるように、自分自身が一番楽しんでいきたいと思っています」と選手として、クラブを成長させる立場として、新たなシーズンへの意気込みを語った。
また、来シーズンも引き続きヘッドコーチを務める石田剛規は「今日、この場で“横浜”という名を背負うために、本当に多くの方に助けられ、支えられて、ここに立てていることを本当にうれしく思います。支えてくださる皆様、応援してくださる皆様の思いに応えられるような魅力的なチームを今日から作っていければと思いますし、横浜の名に恥じぬよう、シーズンを戦っていきたい」との決意を表した。
本拠地を移転し、念願のホームアリーナを手にした横浜エクセレンス。強力な新規参入勢も増え、競争の激しくなる一方のB3で勝ち抜き、B2、さらにはB1と駆け上がっていくことができるか。エクセレンスの第2章に注目しよう。
※次ページは横浜エクセレンス、会見出席者の集合写真
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