月刊バスケットボール5月号

【近畿インターハイ2015記者の目】「中学界の名将が高校界へ」

初日から男女とも熱戦続きとなったインターハイ。 惜しくも本日、津幡(石川)敗れてしまった慶誠(熊本)も最後まで力を振り絞った。 その慶誠のベンチを務めるのが伊藤敏幸コーチだ。 この名前を聞いてピンと来るのは、高校通というよりは、中学通かもしれない。 伊藤コーチは、1989年山口全中で中野三(東京)を優勝に、2002年の兵庫全中では桜木中(熊本)を準優勝に導いた名コーチである。 定年退職後、慶誠高の指導に当たることとなり、今年で3年となる。 かつて大山妙子(日本代表)、藤吉佐緒里(シャンソン化粧品)らスーパースターを育てた伊藤コーチも「高校生はモチベーションの上げ方が難しいですね」と、思うようには行かないよう。それでも県内の激しい争いを制して全国の舞台に立ったことはかけがえのない経験となる。今日の試合にはその大山氏も応援に駆けつけていた。 「大きな舞台を踏んだことがない選手たちですが、今大会で頑張るチームを肌で感じたと思います」と、伊藤コーチ。中学と高校での指導の違いは「まだつかめていない」そうだが、中学で全国制覇を経験した名将は高校でも日本一を目指す。    

写真↑ 一番右が伊藤コーチ (月刊バスケットボール編集部)

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