月刊バスケットボール5月号

男子・実践学園、女子・明星学園が優勝【インターハイ東京都予選】

 インターハイ出場権を2枠持っている東京都の男女。その全国への切符をかけた予選の最終盤、上位4組による決勝リーグ戦が6月25日~27日の3日間にわたり行われた。

 

男子で決勝リーグ戦に進んだのは、実践学園、八王子学園八王子、東海大菅生、成立学園の4校。最終結果は、1位・実践学園(3勝)、2位・八王子学園八王子(2勝1敗)、3位・東海大菅生(1勝2敗)、4位・成立学園(3敗)となった。

 

 このうち実践学園と八王子学園八王子は2日目を終えた時点でともに2勝となりインターハイの出場権を獲得していたが、最終日に全勝をかけて対決。試合は、高さを生かしペイント内でしっかり仕事をこなす#5ンジャイ・ムハマドゥ・ムスタファ、ミドルシュートや3Pを的確に決めた#6管野希一、3Pラインより2m程後方からディープスリーを沈めた#24神長龍昇などの活躍により、八王子学園八王子が前半を終え40‐35とリードする。

 

 

 しかし、後半で流れをつかんだのは実践学園。ガードの#2新井翔太が自らボールを運びつつ外から3Pをどんどん決め始めたかと思えば、中のディフェンスが薄くなったと見るや#11家永淳之介、#3内山幸紀がポストプレーで確実に加点。3Qを終え65‐57と逆転する。その後、4Q残り1分21秒で79‐76と3点差に迫られるが、#0堀内星河がここ一番でフローターを沈めたこと、ファウルゲームとなったフリースローをきっちり決め切ったことで実践学園が87‐76で勝利した。実践学園は3年前の全中優勝時のメンバーが今年3年生になった勝負の年。インターハイでどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみだ。

 

 

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 一方、女子決勝リーグ戦の最終戦績は、1位・明星学園(3勝)、2位・八雲学園(2勝1敗)、3位・東京成徳大(1勝2敗)、4位・実践学園(3敗)という結果に。

 

 

 最終日の最終試合は、ここまで全勝同士の明星学園×八雲学園の対戦となったが、終始主導権を握ったのは明星学園。特に身長193㎝の#85アダム・アフォディアの長身を生かしたポストプレーは圧巻で、どんどん得点を決めていく。また交代で出てくる#47アディクベ・エスターも185㎝と長身で、八雲学園はその勢いを止めるべくダブルチームにいくが、すると明星学園はそのすきを突いて#18池田凜、#33菅野響がドライブで加点。そうしてリズムよく攻める明星学園に対し、八雲学園は#4久米田琉菜、#5藪未奈海、#7山田優歩の3Pなどで対抗するが、リバウンドが拾えず散発になりリズムに乗ることができない。結局、試合序盤から常にリードを保っていた明星学園が78‐58で八雲学園に勝利。明星学園は昨年ウインターカップ出場を逃しているが、今年の夏はその悔しさをぶつけ全国大会で躍進する可能性は十分にある。

 

取材・文/髙木希武(本誌編集長)

写真/松村健人

 

 

 



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