【インタビュー】近藤 義行氏(元市船橋高男子監督)が語る 「U15までに身に付けてほしいスキル」とは?③
【スペシャルインタビュー③】
市船橋高男子監督をはじめ、高校男女やアンダーカテゴリー日本代表チームリーダーなどで長年指導してきた近藤義行氏(現在は市船橋高教頭)に、「U15(中学)までに身に付けてほしいスキル」「U18(高校)プレーヤーへのアプローチ」など、指導現場で感じた“必要なスキル”やそれに対するコーチングスキルを聞いてみた。
近藤氏は「力任せのプレーは頭打ちになる」と警鐘を鳴らす
*近藤義行氏インタビュー③
【自分の持っている身体能力だけで何かを解決するのではなく、状況判断を伴ったプレーやチームメイトを使うことを覚える】
――チームスポーツであり、コート上では5人の中の1人であるということの理解と楽しさを知ってほしいですね。
「そうですね。加えて、アンダーカテゴリーからシュートやドリブル、パスなどのコーディネーションなどを多く練習して身に付けておけば、オールラウンダーとしてプレーできるはずです。年齢が低いほど、身長がどの程度まで伸びるのかは分かりません。中学校で急激に大きくなる選手もいれば、小学生では大きくても高校では小さい方になる場合もあります。どのポジションに抜擢されても、こなせることが重要だと思っています。
つまり、競技を始めた段階からオールラウンドに育てていくということになります」
――ミニバスやU15(中学)で、体の大きさ(身長や体格)だけでプレーしている選手も多く見受けられますが、どのように感じていますか?
「U15まではチームディフェンスとしての完成度がとても低く、『行けば得点できてしまう』ことで、感覚的な勘違いが起きてしまいます。しかし、高校で組織的なディフェンスをされたときに、それまでと全く違った状況になることがあります。ボールを長く持ち過ぎていたり、ドライブしても潰されたり…。
できれば、U15までに自分の持っている身体能力だけで何かを解決するのではなく、状況判断を伴ったプレーやチームメイトを使うことを覚えてくれば、高校に入ってからも成長は止まらないはずです」
――さまざまな得点方法がありますが、練習時にルーティンとして練習していくことで、いざというときに役立つという感じでしょうか?
「高校(U18)で、試合中に成功するシュートの持っていき方やボールのもらい方などは、ディフェンスの状況にもよりますが、恐らく限られてくると思います。当然、いろいろなことができた方が良いのですが、その中でも自分が違和感なくできることがあれば、試合中に相手に打たされてしまうシュートを減らすことができるはずです。 強いプレッシャーを感じた状態で、自分のできないプレーは極力しない方がタフショットになりにくいのではないでしょうか」
――U18(高校)での指導が長いので、U18プレーヤーへのアプローチも教えてください。
「U18でもU15での指導を経験してきているコーチも多くいます。発達段階にあるU15とその後のU18では全く異なると思って教える方が良いと思います。最も顕著なのが、選手への手の掛け方です。
手取り足取り指導する必要があるアンダーカテゴリーですが、自立させなければならないのがU18だと考えています。子育てと同じかもしれませんね(笑)。手取り足取り指導する部分と、選手自身が考えて行動する部分を分ける必要が出てきます。熱心に指導すればするほど、逆効果になることもあり得るのです」
※④へ続く
『近藤 義行氏のU15(中学)までに身に付けてほしいスキル、U18(高校)プレーヤーへのアプローチ』
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