月刊バスケットボール6月号

技術&戦術

2021.06.27

月バスSet Play of the Week(171)サンズ

 今週の対戦カードから、1つセットプレーを紹介していくコーナー。

 

 司令塔のクリス・ポールをプロトコルで欠くフェニックス・サンズ。だが、第2戦では残り0.9秒からの大逆転劇を演じ、2連勝となった。そのラストプレーの正確なパスと狂いのないタイミングで勝利をつかんだサンズのベースライン(コーナー)インバウンズプレーを解説していく。ちなみに、最後の1プレーのため、PGにラインナップはいない。

 

【ラインナップ】

①(SG)…デビン・ブッカー

②(SF)…マイケル・ブリッジズ

③(SF)…キャメロン・ジョンソン

④(SF)…ジョー・クラウダー

⑤(C)…ディアンドレ・エイトン

 

【A-1】

 ④がボール保持、左右ウイングに③・②、左エルボーに⑤、フリースローライン中央に①が立ってインバウンズが始まる。1点差で残り0.9秒。キャッチ&シュートがギリギリの状況だが…。

 ⑤がダウンスクリーンをセットし、③は右ウイングへカット。①も右コーナーへカットする。①はペイント内にディフェンスを押し込み、すぐにバックスクリーンをセット。スクリーンスクリナーの状況で⑤はリング方向へ。④はバックボードすれすれのロブパスを出し、⑤はそのままアリウープ! わずか0.2秒で逆転に成功した。

(※注)NBAではオフェンス、ディフェンスともにリングの円柱上はボールに触れることはできないが、インバウンズプレーに限って「パスのみ」という判断から、リング真上にあるボールをティップ、もしくはそのままダンクすることはルール上OK。

 

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(月刊バスケットボール)



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