【南東北インターハイ記者の目】関東女子勢、強し!
中でも明星学園は、今大会に東京成徳大、八雲学園に次ぐ東京3位の枠で出場。それだけに、ポテンシャルは秘めていたものの、ここまでの躍進を予想できた者はそう多くなかったはずだ。今日の金星の大きな要因となったのが、相手のミスを誘ったゾーンディフェンス。さらに、ディフェンスで流れをつかんだ明星学園は、ガードの⑤安藤(24得点)、センターの⑭パレイ(18得点)を軸にオフェンスでも思い切りの良さを見せ、大阪薫英女学院の猛追を振り切り勝利をつかみ取った。 思い返せば、明星学園は奇しくも2015年のインターハイでも、ベスト8入りを懸けてシードだった大阪薫英女学院と対戦し勝利した過去を持つ。当時はそのままノーシードからベスト4まで勝ち上がったが、今年もそれと同様の展開になるか、続く安城学園との準々決勝も注目したい。 また、準々決勝の注目カードと言えば、桜花学園vs.東京成徳大の試合。大会6連覇が懸かる女王・桜花学園とはいえ、関東1位の東京成徳大は絶対に楽な相手ではないだろう。ディフェンスに定評のある桜花学園と、どこからでも点を取れるオフェンスが売りの東京成徳大とでは、戦い方のタイプも正反対。ロースコアゲームになるのか、はたまた点の取り合いになるのか、得点の動きが主導権を決める一つの指標になりそうだ。 男子は残念ながら3回戦を終えて全滅となってしまった関東勢だが、その分今年は女子が奮闘。準々決勝も、彼女たちの戦いぶりが大会を大いに沸かせるだろう。
(月刊バスケットボール編集部)