月刊バスケットボール5月号

ウイルソンがNBA 2021-22シーズンに先駆けてNBA公式ボールを発表

 

 ウイルソン・スポーティンググッズ社(本社:アメリカ・イリノイ州シカゴ)は6月17日(アメリカ現地時間、以下同)に、NBA創設75周年となる2021-22シーズンの開幕に先駆けて、NBA公式ボールを発表した。ウイルソンはNBAとの複数年パートナーシップに基づき、今年10月に開幕する2021-22シーズンからNBA公式ボールを提供する。
ウイルソンが提供する新しい公式ボールは、現行の公式ボールと同じ天然皮革の8枚パネル構造で、素材の調達から細かい仕様まで従来どおりとなっている。新公式ボールの開発は、NBAと選手会の協力の下でチームによる評価をもとに進められた。
「ウイルソンはNBAに加えてWNBAやBAL(Basketball Africa League)ともパートナーシップを結んでおり、グローバルな視点でバスケットボールを発展させるというビジョンをNBAと共有しています。その第一歩として、まずNBAチームと所属選手に高品質のボールを供給します。続いて、世界中のバスケットボール・プレーヤーに向けて魅力ある製品を開発していきます」とウイルソンのチームスポーツ部門でゼネラルマネジャーを務めるケビン・マーフィーは語る。
NBAのグローバル・パートナーシップ部門でプレジデントを務めるサルバトーレ・ラロッカは、「NBAが創設75周年を迎えるにあたって、ウイルソンと再びパートナーシップを結ぶのは自然な流れでした。ウイルソンにはNBAが創設された1946年から1983年まで、37シーズンにわたって公式ボールを供給してきた歴史があるからです。これからもNBAとウイルソンはリーグの成長に向けて共に歩みを進めます」と述べている。
ウイルソンの公式ボールがNBAのコートでデビューするのは、シカゴで6月21(月)から27日(日)に開催されるマイクロソフト・サーフェス・NBAドラフトコンバイン2021。また八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)をはじめとしたNBAプレーヤーには、各チーム用具担当を通じて7月末までに提供される予定とのことだ。
ウイルソンのNBA公式ボールは、NBAドラフト2021が開催される7月29日(木)からアメリカ・ウイルソンの公式オンラインストアで限定発売される(日本での発売は未定)。その他のレプリカボールなどウイルソンのNBAライセンス製品については、8月から日本全国のバスケットボール専門店やスポーツ量販店などで発売が始まる。

 またウイルソンは、2020年のNBAオールスターに選出されたトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)と、2016年のNBAドラフト1巡目7位指名でデンバー・ナゲッツ入りし、以降主力として活躍しているジャマール・マレー(現在はケガで離脱中)が、同社のアドバイザリースタッフに就任したことも発表した。今後ヤングとマレーは製品テストに参加して研究開発のアドバイスを与えるほか、コラボレーション商品の企画にも協力していく。

 

ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)


ヤングは「子どもの頃に道端で遊んでいた頃から大学時代に至るまで、ずっとウイルソンのバスケットボールを使ってきたので、アドバイザリースタッフになることは極めて自然な選択でした。ウイルソンがNBAに戻ってきてうれしいし、ウイルソンのマーケティング活動に参画できることを楽しみにしています」と語った。シーズン開幕に向けて、アドバイザリースタッフはさらに追加される予定です。

 

トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)

 
ウイルソンとNBAのパートナーシップは、NBAに加えてWNBA・NBA Gリーグ・NBA 2Kリーグ・BAL(アフリカ・バスケットボールリーグ)と多岐にわたる。日本で発売される製品やNBAとの今後の取り組みになどついては、ウイルソン公式ホームページ(https://www.wilson.co.jp/)で随時発信されていく。


☆ウイルソンについて:
ウイルソン・スポーティンググッズ社(本社:アメリカ・イリノイ州シカゴ)は、創業から100年を超えるスポーツ用品メーカー。ゴルフ、テニス、野球、バスケットボール、アメリカンフットボールなどの分野で、あらゆる競技レベルのプレーヤーがより高い競技力を発揮できるよう研究開発を続けてきた。バスケットボールではNBAのほか、NCAAトーナメントやFIBA 3×3の公式ボールに採用されるなど、世界的に確固たる地位を占めている。現在は世界有数のスポーツ用品メーカーであるアメア スポーツ社の傘下にある。

2021-22シーズンからNBA公式戦で使用されるウィルソンのオフィシャルゲームボール

 

NBAについて:
NBAは、NBA・WNBA・NBA Gリーグ・NBA 2Kリーグという4つのバスケットボールリーグを運営するグローバルスポーツ・メディア組織。FIBAとの共同でBALの運営も行っている。
現在NBAの番組は世界215ヶ国(50言語)で放送されており、ライセンス商品は世界100ヶ国10万以上の小売店で販売されている。2020-21年シーズン開幕ロースターには41ヵ国107人の国外プレーヤーが登録されていた。デジタルコンテンツもNBA TV、NBA.com、NBAアプリ、NBAリーグパスと多岐にわたり、全世界で19億におよぶフォロワーやいいねを獲得している。またNBA Careは世界的に権威ある団体とともに、教育・家族支援・健康などの社会課題解決に取り組んでいる。

(月刊バスケットボール)



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