月刊バスケットボール5月号

3×3オリンピック予選が開幕、女子日本代表は初日2連勝を飾る

OQT初日に2連勝を飾った女子日本代表(写真/©fiba.basketball)

 

 東京に向けた3×3バスケットボールのオリンピック予選がオーストリアのグラーツで5月26日に開幕。馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)、篠崎 澪(富士通レッドウェーブ)、西岡里紗(三菱電機コアラーズ)、山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)の4人でこの大会に臨んだ女子日本大代表は、オーストラリアとイランに連勝して2勝0敗で好位置につけた。

 

日本21-15オーストラリア
オーストラリアのツーピースが序盤に決まり1-4と劣勢に立たされた日本だったが、ターンオーバーを10本誘発した厳しいディフェンスとトランジションの速さが際立ち、中盤以降の接戦で主導権を奪い返した。フィジカルなコンタクトプレーでもサイズに勝るオーストラリアに十分対抗し、タイムアップ直前には山本のツーピースも決まり21-15。プールB最大の難敵と目される相手から、大きな勝利を奪った。

 

大柄なオーストラリアに対しフィジカルなプレーで奮闘した馬瓜(写真/©fiba.basketball)

 

馬瓜ステファニー 8得点(1P 3/5、2P 2/2 FT 1/3)
篠崎 澪 3得点(1P 3/6、2P 0/1 FT -)
西岡里紗 1得点(1P 1/1、2P 0/1 FT -)
山本麻衣 9得点(1P 5/8、2P 1/2 FT 2/2)

 


日本22-4イラン
サイズ、スピードとも優位の日本は序盤から圧倒的な運動量でリードを広げた。残り時間7分過ぎの時点で点差は12-2と2ケタに。この試合でも厳しいディフェンスが奏功し、イランから14本のターンオーバーを誘発させた(日本は3本)。オフェンス面では、チーム全体としてロングレンジが冴え、ツーピース10本中5本を成功させ圧倒。最後も残り時間4分2秒の時点で馬瓜のツーピースがネットを揺らし22-4のノックアウトでこの大会2つ目の勝利を手にした。

 

初日2試合目の対イラン戦で山本は個人としても得点を2ケタに乗せる爆発ぶりだった(写真©/fiba.basketball)


馬瓜ステファニー 6得点(1P -、2P 2/2 FT 2/2)
篠崎 澪 3得点(1P 3/4、2P 0/1 FT -)
西岡里紗 2得点(1P 1/1、2P - FT 1/3)
山本麻衣 11得点(1P 5/6、2P 3/7 FT -)

 日本はこの後、5月28日(金)にプールBの残り2試合(18:00~ ウクライナ、20:30~ タイ)を行い、プール2位以上になれば5月30日(日)の決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメントで3位以内に勝ち上がれば東京オリンピック出場が決定。今大会でそれがかなわない場合には、日本は残る出場枠1枠をかけて最終予選の位置づけとなる『FIBA 3×3 ユニバ―サリティー方式オリンピック選考会2021 (UOQT)』(ハンガリーにて6月4日[金]から6日[日]まで開催予定)に出場する。

 

■FIBA 大会公式サイト(英語版):
http://www.fiba.basketball/olympics/3x3/2020/OQT

 

【備考】 OQT 放送関連情報
■ABEMA 『FIBA3×3 オリンピック予選 2021』 女子日本代表全試合中継
放送チャンネル:SPORTS LIVE 2
解説:栗原三佳、ともやん【レイクレ】 / 実況:新岡 潤
〇5月28日(金) 午後5時45分~(第 3・4 試合を生中継)
視聴 URL: https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/EN5m2KtNi3935H
〇5月30日(日) 午後7時30分~(生中継)
(準々決勝・準決勝 / 五輪出場権獲得試合、3 位決定戦/ 五輪出場権獲得試合)
視聴 URL: https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/EN5m1jDaJ51Pfm


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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