月刊バスケットボール5月号

【郵政創業150年×埼玉150周年特別企画】保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ#24)インタビュー

 

「最大限を出して代表に選ばれて

亡くなった祖父との約束を守りたい」

 

 バスケットは小学1年生からです。家でゲームばかりしていて、親から「何かスポーツを始めたら」と言われたことがきっかけでした。最初は3つ上の姉がいる女子チームに入り、2年生の冬から別の男子チームに。4年生から試合に出してもらえるようになり、5年生で主力、6年生のときにはエースという感じでした。当時はずっとボールを持って、好き勝手にプレーしていたと思います。

 

 中学校は家から近い越谷中央中に行きました。当時は部活に加え、月・水・金は夜7時から10時まで『夜バス』というミニバスの延長のようなチームで練習していました。そっちの方が部活より厳しくて、おかげで成長できたと思います。当時は身長も普通で、ジュニアオールスターの選考にも高熱のまま参加して落ちたので、本当に無名の選手でした。それで県内の高校からは一つも声がかからなかったんです。だから千葉の高校に行ってから「埼玉のチームには負けたくないな」という勝手なライバル意識がありましたね。

 



 

 ミニバス、中学と自分がエースという立場だったので、よく「入らないときも打ち続けろ」と言われて、それは今に生きていると思います。ただ今シーズンは調子の波が激しく、なかなか自分を信じて打ち続けられていないので、初心に戻ってそのことを忘れないようにしたいです。

 

 3x3の代表候補に入り、自分は選ばれるかどうかの瀬戸際だと思うのですが、最大限を出せば必ず選ばれると信じています。やはりアスリートなら誰しもオリンピックは夢の舞台ですし、個人的にも昨年亡くなった祖父と約束をしました。『俺はオリンピックに出るから、じいちゃんも病気に負けずに頑張れ』って。僕のことを人一倍かわいがってくれた祖父は、大学時代もほぼ毎試合、応援に来てくれました。祖父はもういないですが、頑張る姿は絶対に見てくれていると思うので、約束を守りたいです。

 

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保岡 龍斗 Ryuto Yasuoka

埼玉県越谷市出身/秋田ノーザンハピネッツ#24/188cm/SG・SF/1995年4月27日(26歳)/越谷中央中→日体大柏高→江戸川大



 

(月刊バスケットボール)



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