月刊バスケットボール5月号

“夢のアリーナ”『OTA ARENA(仮称)』、2023年春完成予定

 2021-22シーズンからホームタウンを群馬県太田市に移転する群馬クレインサンダーズのあらたなホームアリーナ構想が、親会社である株式会社オープンハウス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒井 正昭)から公表された。新アリーナ建設は株式会社オープンハウスによる地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を最大限活用し、群馬クレインサンダーズ・太田市・株式会社オープンハウスの三位一体で地域共創を推進していく意気込みが記されている。

 株式会社オープンハウスは2019年に群馬クレインサンダーズ(株式会社 群馬プロバスケットボール コミッション)を完全子会社化した。その2シーズン後にあたる2020-21シーズンをB2東地区で戦った群馬クレインサンダーズは、Bリーグ史上最高記録の33連勝を含む52勝5敗の快進撃でリーグ史上最速の地区優勝を勝ち取り、現在B2プレーオフの真っただ中だ。来シーズン以降のB1参戦、日本一を目標を明確に掲げる中、今年7月からホームタウンとなる群馬県太田市に、B1基準を満たす新市民体育館(OTA ARENA[仮称])を建設する運びとなった。

 建設にあたっては株式会社オープンハウスから太田市になされる地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用し、自治体・民間ともに軽い負担で最高のアリーナを建設するスキームだという。この制度に活用により、自治体また民間が単独で建設するケースに比べ両者の負担が軽減できるとともに、同コストでは比較にならないほど高スペックなアリーナ建設が実現する。完成は2023年春予定だ。
人口減少の時代を迎え地域共創が叫ばれる中、群馬クレインサンダーズ、太田市、株式会社オープンハウスは三位一体となって地域課題の解決に努める意向。太田市においてスポーツを活用した地域共創の先進事例を作り上げ、日本全国から注目を集めるようなアリーナ建設ならびアリーナ運営を目指し、太田市を中心とした東毛地区や群馬県での交流人口の増加を促進させたい旨もリリースに記されている。群馬クレインサンダーズのホームアリーナとしてB.LEAGUE将来構想に沿った、地域共創を象徴する夢のアリーナ構想だ。

 

完成イメージ

・可動式センタービジョンは4面1,600インチ相当。また場内全周にリボンビジョンを配備

 

・客席からコートが浮かび上がるようにみえる劇場型照明システムを採用

 

・最上階に設けられたラグジュアリーな雰囲気のVIPルーム/VIPラウンジ

 

・最高のパフォーマンスを支える選手専用ロッカーロームも付帯予定

 

施設概要
名称 : OTA ARENA(仮称)
住所 : 太田市運動公園(〒373-0817 群馬県太田市飯塚町1059番地1)
面積 : 11,000㎡
施設 : メインアリーナ(5,000人収容)、サブアリーナ、VIPラウンジ・VIPルーム、可動式センタービジョン、リボンビジョン、トレーニング室他各諸室、バリアフリー対応
工期:2021年7月着工、2023年春完成(予定)
総工費:78.5億円


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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