月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.04.19

B1西地区で琉球ゴールデンキングスが優勝

3月31日の対三遠ネオフェニックス戦ゴールを狙う琉球のキャプテン田代(写真/©B.LEAGUE)

 

 B1西地区で琉球ゴールデンキングスの優勝が決定した。4月18日に開催予定だった京都ハンナリーズ対シーホース三河戦が、京都側所属選手にコロナウィルス陽性者が確認されたこととそれに伴う濃厚接触者判定を受けたことにより中⽌となり、代替実施可能⽇がなく当該試合を消滅させざるをえなくなったことを受けての結果だ。残り試合⽇数が変更となり⻄地区 2 位の三河が琉球の勝率を上回る可能性がなくなった。琉球は4シーズン連続の西地区優勝となる。

 今シーズンの琉球はここまでに49試合を戦って38勝11敗(勝率77.6%)。開幕第1節こそ宇都宮ブレックスに対するアウェイでの連敗という苦いスタートだったが、3試合目からの11連勝でみごとに立て直しに成功している。

 藤田弘輝HCが「ディフェンスから始まるバスケットボール」を徹底している琉球は、厳しく守ってリーグ1位のリバウンダー(平均12.2本)であるジャック・クーリーやドウェイン・エバンス(同9位の8.6本)らがバックボードを制することで主導権をつかむのがパターン。チームとしての1試合あたり36.8本というリバウンド本数はリーグトップの数字だ。

 オフェンスは並里 成らクイックネスに長けたバックコート陣がアップテンポな展開でチャンスをうかがうが、ハーフコートでも日本代表候補に名を連ねる今村佳太やシュート力のある岸本隆一、キャプテンの田代直希ら得点力もプレーメイク能力も高いプレーヤーがそろい攻め手が多い。平均得点は83.1でリーグ7位。3P成功率も7位の35.6%とロングレンジも武器としている。

 琉球は3月以降に行われた直近の10試合が9勝1敗。4月に入ってあらたなホームコートとなる沖縄アリーナもオープンしたばかりでもあり、西地区優勝を一つの通過点として、念願のリーグ制覇達成に向けさらに勢いに乗っていきそうだ。

 

クーリーはフィジカルなプレーで琉球の快進撃に大きく貢献している(写真/©B.LEAGUE)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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