月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.04.06

渡邊雄太とディアンドレ・ベンブリー、ラプターズで育まれる友情

苦労人のベンブリーは渡邊との間に仲間意識を持っているようだ(写真をクリックするとインタビュー動画を見られます)

 

大学時代の好敵手が同じチームに

 

 日本時間4月5日(アメリカ時間4日)に行われたトロント・ラプターズの練習後会見で、ディアンドレ・ベンブリーに質問する機会をもらうことができた。ベンブリーは、ペンシルバニア州フィラデルフィアにあるセント・ジョセフ大のフォワードとして活躍した学生時代に、当時ジョージ・ワシントン大に在籍していた渡邊雄太と対戦したことがあるプレーヤーだ。
両チームはアメリカ東部の大学が集まるアトランティック10カンファレンス(A10)に所属し、王座を競ったライバル同士。セント・ジョセフ大がA10トーナメントで優勝し、ベンブリーがカンファレンスの最優秀プレーヤーに選ばれた2016年には、両チームはそのA10チャンピオンシップの準々決勝で対決している。その年のレギュラーシーズン中に行われた両チームの対戦を現地で取材した際には、ティップオフでボールを競う2人の姿を見ることができ、試合中も直接マッチアップする時が長かった。
プレーぶりとしては、大学時代の印象は点取り屋のフォワードだったが、ラプターズでは控えのガードとしてプレーメイクの能力も発揮している。ベンブリーの前に会見に応じていたニック・ナースHCも、日本時間4月6日のワシントン・ウィザーズとの一戦ではベンブリーをポイントガードとして起用するだろうことを示唆していた。
この「コンバート」が個人的には正直なところ意外だった。登録が196cmのベンブリーは、NBAのフロントラインでは小柄な方かもしれないが、ポイントガードというよりはやはりガード・フォワードとして生きるタイプかと思っていた。
ベンブリーはまた、渡邊が2月にアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)の強烈なダンクを頭越しに食らったプレーで、直前までエドワーズをカバーしていたプレーヤーでもあった。その後自身のツイッターで、あのダンクを許した責めの一部を追うような投稿をするなど、良きチームメイトとしての人柄を示していた。
わずかな時間だったが、上記のそれぞれについて質問できた。以下がそのやりとりだ。

 

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