月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.04.04

八村 塁はウィザーズの「ビッグ3」の一角 - リック・カーライルHC(マーベリックス)が八村を高評価

マーベリックスのカーライルHCは八村を高評価(写真をクリックするとインタビュー動画を見られます)

 

 日本時間4月4日のワシントン・ウィザーズ対ダラス・マーベリックス戦を前に、リック・カーライルHCが会見に応じた。この会見はウィザーズのスコット・ブルックスHCの会見終了後に始まったが、そのタイミングで八村 塁が右肩の張りでこの試合を欠場する旨の知らせがウィザーズ公式ツイッターアカウントから公になったばかりだった。対戦相手として、カーライルHCとマーベリックスが八村に対してどのような考えを持って臨むのか、非常に興味深かったが、残念ながらこの日は八村を見られない…。とはいえ、その興味をカーライルHCにぶつけてみた。
質問は「スカウティングレポートは八村についてどんなことを言っていますか」というもの。カーライルHCは、八村を「どんどん良くなり続けている途方もなくすごい若手プレーヤー(Tremendous young player)ですね」と形容し、さらに以下のように続けた。「直近5試合では平均で20得点を獲っています。(ラッセル)ウエストブルックが21得点で、ブラッドリー・ビールが確か22得点だったかなと(実際は25得点)。つまり彼はこのチームの「ビッグ3」の一角にのし上がってきたということです。インサイドができる。ミドルレンジができる。ポストができる。スリーも入る。彼の成長ぶりには驚かされていますよ。強くなっているし、上達してきています。プレーの読みもどんどん良くなっています。成長し続けていますね。今日欠場とは聞いていませんでしたが、だとしたら私にとってはいい知らせです」

 

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 カーライルHC自身による英文でのコメントは以下のような流れだった。
“Scouting report is saying that he’s a tremendous young player that’s gotten better and better. You know last five games he was averaging 20 points. Westbrook is averaging 21 and I think Bradley Beal is averaging 22. So he’s worked himself into kind of the big three of this team. He does that inside. He does that from mid-range. He does it in the post. He does makes threes. I’ve been very impressed with his development. He’s gotten stronger. He’s…, the game has slowed down for him. He’s making better and better reads. I just see him continuing to grow more and more. And I did not hear really he’s out tonight. But if he is, that’s good news to me.”
ウィザーズは八村に加えてブラッドリー・ビールも欠場だが、逆にイシュ・スミスとダービス・ベルターンスが戦列に復帰してくる。デニ・アブディヤがルカ・ドンチッチとマッチアップする旨をブルックスHCは話していたが、このマッチアップとウエストブルックがどのようなリーダーシップを発揮するかが、この試合の勝敗を決するカギになるのではないだろうか。

 

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取材・文/柴田 健(月バスcom)
(月刊バスケットボール)



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