月刊バスケットボール5月号

【全国ミニバス2021】“先輩”はじめしゃちょーのチャレンジスピリッツを受け継ぎ 砺波東部レッドストロングス(富山)が輝く勝利

 28年ぶり2回目の出場を果たした砺波東部レッドストロングス(富山)。大会初日は残念ながら2敗に終わったが、最終日は見事に勝利を収めた。このチームでの最後の試合となった6年生は、明日からの中学校生活を前に大きな思い出を胸に、そして後輩たちは数々の自信や課題を得て、全国大会の戦いを終えた。

 

 サイズのあるチームではないが、インサイド、アウトサイド問わず全員が攻守で躍動するチームを目指してきたという砺波東部レッドストロングス。メンバー全員の技術、集中力、執念深さを発揮することが、今回の大会に向けたテーマだったが、試合を重ねるごとにチームは一体感を高めていった。コロナ禍の困難な状況に終始した1年間だったが、最後の3試合目にして、チームはたどり着ける限りの完成形に達した。

 

 

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 この全国大会を前に、チームを大きく勇気づけるサプライズがあった。実は、人気YouTuber(ユーチューバー)のはじめしゃちょーは砺波東部レッドストロングスのOBで、全国大会出場に向けて、後輩たちにお祝いメッセージをサプライズ動画で送ってくれたのだ。


「このチームでバスケットボールをやっていたOBとして、シンプルに気持ちの伝わる動画メッセージをいただきました」と語るのは石崎武士コーチ。「中学校の部室に写真が飾ってあるのを見たことがありますが、地元にも非常に貢献されている方で、子どもたちにこのように声をかけていただいて本当にうれしい気持ちです」

 

 サプライズはさらに続き、はじめしゃちょーからメンバーに、なんと全国大会で着用するユニフォームが寄贈された。「心温まるサプライズにチーム全員が盛り上がったと共に、地域の皆さん、OBの方々からの応援に感謝を忘れず、全国大会で一生懸命頑張ることを誓いました」(石崎コーチ)。

 

 

 

 キャプテンの#4山本流星は、「有名なはじめしゃちょーさんからメッセージをもらえたので、試合で勝てるように頑張ろうと思いました。はじめしゃちょーさんの動画はよく見ます。いろいろなことにチャレンジしているところが好きです」と、先輩の存在が大いに刺激になっていることを語った。

 


同じ地元で、同じバスケットボールというスポーツを志した偉大な先輩から贈られた励ましが、砺波東部レッドストロングスの選手たちの背中を厚く後押しした。

 2日間の戦いを終えて、キャプテンの山本はこう振り返った。「強いチームと戦い、チャレンジできてよかったです。このチームで学んできたことを生かして、中学では3Pシュートもあるので、工夫して頑張っていきたいです」
先輩はじめしゃちょーから後輩たちへ、チャレンジスピリッツは確かに受け継がれた。

 

 

※全国ミニバス大会の模様は4月24日発売の月刊バスケットボール6月号で!

 

写真○JBA
取材・文○村山純一/月刊バスケットボール



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