月刊バスケットボール5月号

【全国ミニバス2021】ここが新たな一歩! 創部26年で初出場 乃万ミニバスケットボールクラブ(愛媛)

 創部から満26年で初の全国大会への出場権を獲得した乃万ミニバスケットボールクラブ(愛媛)。男子初日の今日は2試合を戦い、1試合目は惜しくも敗れたものの、2試合目は見事に全国初勝利を挙げた。

 

 チーム最高身長、170㎝の澁谷勇太朗(♯7/6年生)は、相手のわずかなスキを突くスティールでチームを活気づけ、長身を生かしたリバウンドをはじめ、ディフェンスでもオフェンスでも体を張ったプレーで仲間を鼓舞した。


「全国の強いチームと戦うのも大事な経験だったし、大差をつけられても、一生懸命に戦えば自分たちの力につながることがわかりました」と今日一日を振り返った澁谷。「東京に着いた時には、こんな都会で試合を戦うんだと思って、雰囲気に圧倒されそうでした。体育館(国立代々木競技場第一体育館)はYouTubeで見たことはあったけれど、自分の目で見たらこんなに迫力があるのかと思いました」と高揚した面持ちで、肌で感じた全国大会の感想を語った。

 

 

「バスケットは、声をかけて励まし合い、チームの雰囲気をよくするところが好き」という澁谷。だが、現在11人いる乃万ミニバスケットボールクラブの部員は、澁谷をはじめ6年生がこの春に卒業すると、残る部員は3人となる。


「この場で経験したことも、これから入ってくる新しい仲間たちに伝えていかなければなりません。ここが新たな一歩。また、この舞台を目指して頑張ります」

 

 チームを指揮する馬越啓之コーチは、大舞台で勇敢に戦った選手たちを誇らしげに見つめながら、力強く語った。

 

 

※全国ミニバス大会の模様は4月24日発売の月刊バスケットボール6月号で!

 

写真○JBA
取材・文○村山純一/月刊バスケットボール



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