【全国ミニバス2021】コート内外で“全員バスケ”を貫いた! 横浜フェニックスクラブ(高知)
横浜フェニックスクラブ(高知)
代々木第一、第二体育館で開催されている第52回全国ミニバス大会は3日目を迎えた。今日から2日間は男子の試合が行われている。
高知県代表として、7年ぶりの出場を果たしたのが横浜フェニックスクラブ。昨シーズンは6年生が一人もおらず、2年間同じメンバーで何度も悔しい思いを味わってきたことが躍進につながった。激しいディフェンスから素早いトランジションゲームを展開し、キャプテンの#4竹﨑瑞樹を起点にしながら、誰か一人に頼らない多彩なオフェンスを仕掛けるのが持ち味だ。
その中で、ディフェンスの要となるのが#5今西逢斗。今西 司コーチの4男で、上の兄3人はいずれも県予選の決勝で敗れて全国出場を逃してきたが、4人目にしてようやくの悲願達成となった。「全国に出られてうれしかったです。兄たちにも『おめでとう』と言われました」と今西。
ただその県予選後、チームをアクシデントが襲う。主力メンバーの一人である#6川越遼大がケガで全国大会に出場できないことになったのだ。今西コーチが「ボールへの執着心があり、ドライブのテクニックがある。うちのエース級の選手の一人」と高く評価する川越の離脱はチームにとって大きな痛手だった。
ただ川越は、出られないと決まったときのことを「最悪だなと思いました」と振り返るが、その後は気持ちを切り替え、チームのムードメーカーとして明るく仲間に声をかけ続けた。「応援などを頑張って、一つでも多く勝てるようにサポートしたいなと。みんなを元気付けたり、アドバイスしたりすることを心掛けました」と言う。
そうした川越のベンチでのサポートもあり、コート内外で“全員バスケ”を貫いた横浜フェニックスクラブは、鞍月ソルジャーズ(石川)との初戦に43-36で勝利。明日の残り2試合も、悔いなく戦いたいところだ。
※全国ミニバス大会の模様は4月24日発売の月刊バスケットボール6月号で!
○写真/JBA
○取材・文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)