いよいよ明日来日!! カイリー・アービング ストーリー Part.4 Final
いよいよ明日来日!! 祝!! 初来日記念!!THE STORY OF KYRIE IRVINGカイリー・アービング ストーリー Part.4 Final オールスター選出4度(2014年にはMVPを獲得)、NBAチャンピオン(2016年)、 そして世界大会2度の金メダル(2014、16年)と、25歳ながらすでに輝かしい功績を 残すNBA屈指のスコアリングガード、カイリー・アービングが7月21日(金)に 日本へやって来る。現役NBA選手さえも憧れる、その華麗なボールハンドリングや シュートのテクニックなどを目の当たりにできるクリニックは必見。その来日を記念し、 これまで3回に分けてカイリーのストーリーをお届けしてきたが、ラスト となる4回目は、2014-15シーズンから直近の16-17シーズンまでの3シーズンの 流れを紹介する。 Photos by Yasutaka Ishizuka 3年連続NBAファイナル進出!! 2016年は自身の決勝弾で優勝をもぎ取る! 2014年夏、1人の選手の決断がカイリー・アービングとキャバリアーズの運命を 大きく変えることとなった。その選手は、現役最強選手の名を欲しいままに しているレブロン・ジェームズだ。ヒートで4シーズンをプレイし、2度の優勝を 果たしたことで“大学生活”(レブロンはヒートでの4年間のことを「まるで大学 生活みたいだった」と語っている)を終えたキング(レブロンの愛称)が、 故郷アクロンに程近いクリーブランドに本拠地を置くキャブズにチャンピオン シップをもたらすべく復帰したのである。 レブロンがキャブズへの帰還を決めた理由の一つは、間違いなくカイリーの存在にある。 「カイリーはスペシャルな選手で、とてもスマートだ。彼のことは高校時代からずっと 注目していた」とレブロン。それを受けてカイリーは「彼とプレイできるなんて、本当に エキサイティングなこと。何だって起こりうるということさ」(Fox Sportsオハイオ誌) と、喜びを隠し切れないようだった。さらに同年夏、オールスターPFのケビン・ラブを トレードで獲得したことで、キャブズは一躍優勝候補に踊り出た。 そうして迎えた14‐15シーズン、前途洋々で挑んだ新生キャブズだったが、なかなか 戦力がかみ合わず1月13日終了時点で19勝20敗と不振を極めた。しかしその後、怒濤 (どとう)の12連勝で一気にまくし立て、終わってみればイースト2位の53勝29敗で レギュラーシーズンを終える。特にカイリーは、レブロンと共にプレイすることで 心身ともに成長を見せ、持ち前の得点力が開花。1月28日のブレイザーズ戦では レブロン不在の中、11本の3Pシュートを含む55得点を挙げ、残り6秒には決勝弾と なる3Pシュートも決めてみせた。さらに3月12日には前年王者のスパーズを相手に、 アウェイながら延長に持ち込む3Pシュートをブザービーターで決めるという圧巻の 勝負強さを見せ付け、キャリアハイの57得点と大爆発(延長の末スパーズを下す原動力 に)。徐々にだがチームを勝利に導くことのできる選手へと進化していった。 そしてプレイオフでは、1回戦でセルティックスをスウィープ。続くイースト 準決勝ではブルズに1勝2敗とリードされるも、そこから3連勝して4勝2敗で シリーズ突破。また、ホークスとのイースト決勝では無傷の4連勝で勝ち 上がり、07年以来のNBAファイナル進出を果たす。しかし、カイリーの コンディションは決して万全ではなかった。膝と足に痛みを抱え、ホークス との2、3戦を欠場していたのだ。 迎えたウォリアーズとのファイナル初戦。膝の痛みに苦しみながらも初戦で 23得点を挙げ、4Q終了間際ではステフィン・カリーのレイアップを見事な ブロックで封じるなど攻防両面で活躍していたカイリーだったが、延長残り 約2分で左膝の膝蓋骨(しつがいこつ)を骨折する不運が襲い無念の戦線離脱。 その後のキャブズは、3戦を終えて2勝1敗と健闘するものの、左肩の負傷で ラブも欠いていたこともあり、レブロンの孤軍奮闘も実らず2勝4敗で優勝を 逃してしまう。