月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2021.02.21

〈Wリーグ〉プレーオフ出場8チームが決まる。ENEOSは全勝をキープ

 Wリーグは3月6日から始まるプレーオフ出場全8チームが決定した。東地区からはENEOS、富士通、日立ハイテク、シャンソン化粧品、西地区がトヨタ自動車、デンソー、三菱電機、トヨタ紡織の各4チームずつとなった。

 

厳しい戦いが続く中で地区1位を決めたENEOS 写真/Wリーグ

 

 

 また、東地区は日立ハイテクに連勝したENEOSの地区1位が確定した。今週末、2月20日の対戦では延長にもつれる接戦となったが、延長で振り切ったENEOS。21日には前日の課題を修正、終始優位に試合を運び、渡嘉敷来夢、梅沢カディシャ樹奈といったインサイドの柱を故障で欠くスモールラインナップでの戦いにも強さを見せた。しかし、キャプテンの岡本彩也花はプレーオフに臨むにあたり「このままではまだダメ。自分はそれを全員に伝えなければならない役割」とチームを引き締める。また、東地区は2位の富士通、3位の日立ハイテクが最終週で対決。日立ハイテクが2勝すれば順位が入れ替わる。
一方、西地区も現在地区1位のトヨタ自動車、2位のデンソーのレギュラーシーズン最終週での直接対決が残っており、最終順位は確定していない。「2勝すれば1位になれるので分かりやすいですね。勝ちにいくのはもちろんですが、プレーオフにつながるように、自分たちのバスケをしっかりとやり切りたい」と21日にキャリア1,000得点を記録したデンソーの赤穂ひまわり。上位チームは順位によってプレーオフのスタートが一週間ずれ(地区1位ならば3月14日スタート、2位ならば3月7日スタート)、準備期間にも差が生まれるだけに、レギュラーシーズン最後の戦いぶりが、プレーオフの様相を大きく変えることになるのは間違いない。昨年プレーオフが新型コロナウイルス感染拡大により中止となり、12連覇がお預けとなったENEOSは、主力の故障で絶対的な支配力がない緊急事態。それだけに頂点を目指すライバルチームたちは虎視眈々とそのスキを狙っている。一つの敗戦がプレーオフレースに大きな影響を及ぼすラストスパートに注目していきたい。

(飯田康二/月刊バスケットボール)



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