月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.02.20

レブロン・ジェームス(レイカーズ)、ケビン・デュラント(ネッツ)らスーパースターが勢ぞろい - NBAオールスター・スターターまとめ

 

 

チーム・レブロン vs. チーム・デュラント


アメリカ時間3月7日(日=日本時間8日の月曜日)にジョージア州アトランタで開催される第70回NBAオールスター・ゲームのスターターに、レブロン・ジェームス(ロサンジェルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)ら10人が選出された。
ジェームスとデュラントはそれぞれがウエスト、イーストのカンファレンスにおけるファン、メディアメンバー、NBAプレーヤーによる投票(NBA All-Star Voting 2021 presented by AT&T)第1位のプレーヤー。スター中のスターとして、それぞれがチーム・レブロンとチーム・デュラントのキャプテンとなり、最終的にアメリカ時間2月23日(火=日本時間24日の水曜日)に発表されるベンチプレーヤー(NBA各チームのヘッドコーチ推薦により各カンファレンスから7人ずつ選ばれる)も含め、自身のチームを率いてオールスター・ゲームに臨むことになる。

 両チームのメンバー構成は、ジェームスとデュラントを除くスターター8人とバックアップ14人のプレーヤープール22人から、アメリカ時間3月4日(木=日本時間5日の金曜日)にドラフト(2021 NBA All-Star Draft)を行い決定する。10人のスターターの顔ぶれは以下のとおりだ。

 

☆ウエスタンカンファレンス スターター
ガード: ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
フロントコート: レブロン・ジェームス(ロサンジェルス・レイカーズ)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、カワイ・レナード(ロサンジェルス・クリッパーズ)

 

☆イースタンカンファレンス スターター
ガード: ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)
フロントコート: ヤニス・アデトクンポ(ミルウォーキー・バックス)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)

 

日本人プレーヤーも多くの得票をゲット

 

 なお、上記10人中アデトクンポ(ギリシャ)、ドンチッチ(スロベニア)、エンビード(カメルーン)、アービング(オーストラリア)、ヨキッチ(セルビア)はアメリカ国外出身のいわゆる“インターナショナル・プレーヤー”。国外出身者がスターター中5人を占めるのは、昨年の4人を上回る過去最高の人数とのことだ。
また、今回の投票では、八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(トロント・ラプターズ)も多くの得票を得た。得票ランキングでは、八村がイースタンカンファレンスのフロントコートにおいて24位のスコアにあたる20.25(プレーヤー投票8票[20位]、ファン投票60,077票[26位]、メディア投票は0票[7位])、渡邊は同56位にあたるスコア45(プレーヤー投票0票[87位]、ファン投票27,833票[43位]、メディア投票0票[7位])という結果になっている。

 

日本人プレーヤーの渡邊と八村も多くの得票を得た


☆スターター10人の詳細

※オールスター選出回数/今シーズンの成績(アメリカ時間2月18日時点)/説明

※スタッツ表記: G=出場試合数 PPG=平均得点 FG%=フィールドゴール成功率 3P%=3Pショット成功率 FT%=フリースロー成功率 RPG=平均リバウンド数 APG=平均アシスト数 SPG=平均スティール数 BPG=平均ブロック数

 

☆ウエスタンカンファレンス


ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ) 選出回数: 7回目

2020-21シーズン成績: 29G, 30.0PPG, FG% 49.2, 3P% 42.5, FT% 93.5, 5.3RPG, 6.0APG, 1.2SPG, 0.1BPG

 過去8年間で7度スターターに選出されている。今シーズンの3P成功本数145とアテンプト341は2位のダミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)の112、292を大きく引き離すリーグトップの数字。1試合平均得点30.0もリーグ2位。

 

ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス) 選出回数: 2回目

2020-21シーズン成績: 27G, 29.1PPG, FG% 47.5, 3P% 33.5, FT% 79.5, 8.6RPG, 9.4APG, 1.0SPG, 0.7BPG
2年連続のスターター選出。昨年は20歳以下でオールスター・ゲーム出場を果たした歴代9人目のプレーヤーとなった。今シーズンのトリプルダブル7回はラッセル・ウエストブルック(ワシントン・ウィザーズ)と並ぶリーグトップタイ。

 

レブロン・ジェームス(ロサンジェルス・レイカーズ) 選出回数: 17回目

2020-21シーズン成績: 30G, 25.9PPG, FG% 50.8, 3P% 37.2, FT% 70.4, 8.2RPG, 7.9APG, 1.0SPG, 0.5BPG
2005年以来17年連続のスターター選出は歴代1位の長さ。スターター選出17回はカリーム・アブドゥル=ジャバー(19回)、コービー・ブライアント(18回)に次ぐNBA歴代3位の回数。現在オールスターでの総得点385は歴代1位。今シーズンの出場試合数30はスターター10人中最も多い。

 

ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ) 選出回数: 3回目

2020-21シーズン成績: 28G, 27.4PPG, FG% 57.0, 3P% 40.2, FT% 87.1, 11.1RPG, 8. 6APG, 1.6SPG, 0.6BPG
オールスター選出は3年連続。ナゲッツからスターターとしての出場は、2011年のカーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)以来。今シーズンのダブルダブル25回はリーグトップの回数。トリプルダブル6回もリーグ3位の回数だ。

 

カワイ・レナード(ロサンジェルス・クリッパーズ) 選出回数: 5回目

2020-21シーズン成績: 23G, 26.7PPG, FG% 51.3, 3P% 38.9, FT% 87.9, 5.9 RPG, 5.0APG, 1.8SPG, 0.6BPG

 オールスター選出5回目。そのすべてがスターター選出。昨年のオールスターではMVPとなりコービー・ブライアント・トロフィーを持ち帰った。今シーズンの±データ10.4はリーグ全体の3位で、スターター10人中最高の数字。

 

☆イースタンカンファレンス


ヤニス・アデトクンポ(ミルウォーキー・バックス) 選出回数: 5回目

2020-21シーズン成績: 28G, 28.0PPG, FG% 55.6, 3P% 27.9, FT% 63.7, 11.4RPG, 5.9APG, 1.3SPG, 1.3BPG

 5年連続のオールスター選出。オールスターでの1試合平均27.3得点は歴代1位。今シーズンのフィールドゴール成功率55.6%と1試合平均リバウンド数11.4本は、スターター10人中最も高い数字。ダブルダブル20回もリーグ4位タイの回数。

 

ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ) 選出回数: 3回目

2020-21シーズン成績: 24G, 32.8PPG, FG% 47.3, 3P% 33.7, FT% 89.6, 5.2RPG, 4.7APG, 1.3SPG, 0.5BPG

 スターター選出は初。今シーズン現時点で1試合平均32.8得点のアベレージはリーグ全体の得点ランキング第1位。今シーズン開幕から17試合連続で25得点以上を記録し、マイケル・ジョーダンの記録を破った。1月6日のシクサーズ戦では60得点も記録している。

 

ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ) 選出回数: 11回目

2020-21シーズン成績: 19G, 29.0PPG, FG% 52.4, 3P% 43.4, FT% 86.9, 7.3RPG, 5.3APG, 0.7SPG, 1.4BPG

 オールスターでの1試合平均25.0得点は歴代2位の高さ。故障でシーズン全休だった昨年を除き、2010年から2019年まで10回連続でオールスターに選出・出場を果たした。その中でスターターでなかったのは2回だけ。


ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ) 選出回数: 4回目

2020-21シーズン成績: 23G, 29.7PPG, FG% 54.0, 3P% 39.7, FT% 85.1, 10.8RPG, 3.1APG, 1.3SPG, 1.2BPG

 シクサーズのプレーヤーとしてスターターに4年連続で選出されたのは、2006年まで7年連続で選出されたアレン・アイバーソン以来の長さ。今シーズンの1試合当たりのフリースロー成功数9.7本とアテンプト数11.3本はともにリーグトップ。

 

カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ) 選出回数: 7回目

2020-21シーズン成績: 21G, 27.7PPG, FG% 52.9, 3P% 42.7, FT% 89.9, 4.7RPG, 5.6APG, 1.0SPG, 0.7BPG

 クリーブランド・キャバリアーズ時代、ボストン・セルティックス時代に続いて3つ目のチームでもスターターとして選出された。これはチームメイトのデュラント(オクラホマシティー・サンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ブルックリン・ネッツ)と同様のケース。

 

文/柴田 健(月バスcom)

(月刊バスケットボール)



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