「オフェンスが失敗したときの対処法を見付けるには…」藤田 将弘氏(日体大監督)から解決のヒントを探る
藤田氏は「オフェンスに簡単なルールを作ることで、動きを整理することができる」と言う
オフェンスを考える上でベースになるのが、パッシングゲーム。藤田氏は元ノースカロライナ大ヘッドコーチのディーン・スミスのフィロソフィーを例に挙げている。
また、プレーの原則は「ボールの移動」「ドリブルの使用」「バックドアカットの使用」「スクリーンプレー」「攻撃空間の確保」「プレーヤーの移動」「空間的優先順位」「パスによるサイドチェンジ」の8つ。そして、以下のようなルールでプレーを整理していくと説明している。
*最低3回以上パスを回す(レイアップ・シュートを除く)
*2秒以上ボールを保持することなく、素早く動く
*リングに向かってカットする
*2秒以上同じ場所にとどまらない
*3回のパスのうち、1回はハイポストにボールを入れる
*ボール保持者は、まずハイポストかローポストを確認する
*パスした逆の方向にスクリーンをセットする
*パスしたプレーヤーにスクリーンをセットする
*最初の3回のパス交換の間にはドリブルは用いない
*ほかのプレーヤーと近いエリアで固まらない(スクリーンをセットするとき以外)
*ハイポストマンのために、トップ・キー・エリアを空けておく
など。
オフェンスが失敗したときや混乱したとき、このようなルールとプレーを照らし合わせていくことが、成功へのヒントとなることは間違いない。ここで大きく影響するのがプレーヤーの状況判断(ディシジョンメイク)となる。「同じパターンを練習で行うより、状況判断でプレーを変化させることがアンダーカテゴリーからできるようになってほしい」と、藤田氏。
オンラインセミナーでは、「使って良いドリブル」なども例に挙げて解説していく。
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