月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.02.16

FAのアイザイア・トーマス、アメリカ代表として臨むFIBAアメリカップ予選前に意欲を語る - I’ll be able to answer.(答えを出せるでしょう)

 

 昨シーズン、ワシントン・ウィザーズで八村 塁とチームメイトとしてプレーしたアイザイア・トーマスは、現在NBAではフリーエージェント。しかし1月27日、トーマスがアメリカ代表に加わり、プエルトリコでアメリカ東部時間2月17日(水=日本時間18日の木曜日)から22日(月=同23日の火曜日)まで開催されるFIBAアメリカップ2022予選に出場することが明るみに出た。その後USAバスケットボールは公式にトーマスが名を連ねるロスターを発表した。
この大会におけるアメリカ代表ロスターは、NBAとGリーグがシーズンたけなわであることからフリーエージェントで固められている。その中にトーマス以外にも、ジョー・ジョンソン、ブランドン・バスというNBAで長年のキャリアを持つベテランも名を連ねている。
アメリカ代表の活動母体であるUSAバスケットボールが2月15日(日本時間16日)に公開したインタビュー映像で、トーマスはアメリカ代表入りを素直に喜ぶと同時に、NBAの舞台への復帰に対する意欲を言葉にした。「僕が健康で、今でも高いレベルでプレーできることを示す良い機会でもあります。僕に対してNBAのチームが抱いた疑念は承知していますから…。プエルトリコで行われる2試合で、その疑念に対する答えを出せるでしょう」
身長175cmながら得点力の高いポイントガード。ここまでNBAで過ごした9シーズンでは平均18.1得点のアベレージを残しており、ボストン・セルティックス在籍時の2016年12月30日に行われた対マイアミ・ヒート戦では、52得点というキャリアハイも記録している。そんなトーマス本人が自信を込めて語った言葉は以下のようなものだった。
“I'd be able to have the opportunity to showcase that I'm healthy, I can still play at a high level. You know for all those questions the NBA teams did have..., I think I'll be able to answer those with these two games being played here in Puerto Rico.”
実際、トーマスならばこのチームにフィットする、あのチームに入れば活躍できそうだ…という評論家の議論はよく耳にする。爆発力があり、チームとファンの心に火をつけられる魅力を持つプレーヤーだけに、ニーズに合致するチームで再びNBAのコートに立つことを期待したくなる一人だ。
アメリカップ2022予選におけるアメリカ代表は同大会のグループDにおいて現在4勝0敗で、すでに本選進出を確定している。13日からは開催地であるサンファンでのキャンプ中で、19日(金)にバハマと、20日(土)にメキシコと対戦予定だ(時間はいずれもアメリカ東部時間)。USAバスケットボール公式サイト公式ツイッターなどで情報を盛んに発信しているので、トーマスらの活躍を追いかけていくと楽しめるだろう。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



PICK UP