月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.02.10

群馬クレインサンダーズがホームタウンを前橋市から太田市に移転

 Bリーグは2月10日、B2 会員である群馬クレインサンダーズが2021年7月1日以降ホームタウン(とりまとめ役となる自治体)を群馬県前橋市から群馬県太田市に移転することを発表した。クラブも公式サイトでこの件を伝えている。9日開催のBリーグ理事会で承認されたという。
これに伴い同クラブは、2021-22シーズンから太田市運動公園市民体育館をホームアリーナとしてホームゲームを開催することとなる。
今回のホームタウン移転については、2019年夏に太田市の清水聖義市長が、同年からチームの経営母体となった株式会社オープンハウスに赴き、自ら打診したことが伝えられていた。清水市長は昨年11月にも「(同クラブが)太田市に来てくれると思っている」とクラブ誘致に強力なラブコールを送っている。

 施設については、過去に同クラブの公式戦で使用された太田市運動公園に、サブグラウンドの敷地を使って5,000人収容できる新市民体育館を用意する意向を清水市長が公にしている。これと別に2021年度に着工し2023年頃の完成を目指す考えも報道されている。

 来シーズンからのB1昇格を目指す同クラブは、今シーズンこの日時点で35勝2敗の成績で首位を走っている。コート上での実力的にはB1でプレーしていてもまったくおかしくない。

 2018-19シーズンのB2準優勝時点でも成績面ではB1昇格に足りていたが、財務基準、施設基準から昇格を認められていなかった。しかし現経営体制になった2019-20シーズンからは財務基準を満たしたこと、現在ホームコートとしているヤマト市民体育館前橋の改修を2020年に完了することを前提に施設基準を満たしたことにより、念願だったB1ライセンス取得。新型コロナウィルスの影響により昨シーズンが中断にならなければ、すでにB1昇格をかなえていた可能性も十分にあった。
太田市には、ラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツが長年練習拠点として存在してきた。しかし今夏、同チームは埼玉県熊谷市に移転することが決まっている。そのような状況もあり、地域活性化の役割を期待できる新たなスポーツコンテンツとして、自治体の立場から太田市はクレインサンダーズに大きな期待を寄せているようだ。

 移転経緯の詳細説明は、2月12日(金)の会見で行われる。会見の模様は群馬クレインサンダーズ公式チャンネルでライブ中継される予定だ。

 

☆記者会見情報

会見日時: 2021年2月12日(金) 17:30~

群馬クレインサンダーズ公式YouTubeチャンネル:

https://www.youtube.com/channel/UCjrEF7ClhM8q197jdeAbSTg

 

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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