月刊バスケットボール5月号

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2021.02.09

今野紀花(2019年聖和学園卒)所属のルイビル大学、4週連続全米ランキング1位ならず - NCAAディビジョンI女子バスケットボール

ルイビル大は4週連続全米1位を逃したが、この時点の1敗は前向きなステップにしたいところ。今野もコンスタントな貢献を見せている(写真/UofL Athletics)

 

 NCAA女子バスケットボールの全米トップ25ランキング最新版がアメリカ時間2月8日(日本時間9日)にAP通信社より発表された。今野紀花(2019年聖和学園卒)所属のルイビル大学(18勝1敗、ACCでは11勝1敗)はアメリカ時間1月18日付のAPランキングで同校史上初の全米1位となり、以降前週まで3週連続でトップの座を守っていたが、今シーズン初黒星を喫した直後の今週は3位にランクを下げている。1位にはサウスキャロライナ大が、2位にはコネチカット大がランクインしている。
ルイビル大の直近一週間は試練の週となった。16戦全勝(ACCでは9勝0敗)で迎えた前週のランキング発表当日の2月1日に、その時点で全米4位だったノースキャロライナ州立大学をホームに迎えた一戦は、60-74で今シーズン初黒星。続く4日の対ボストンカレッジ戦には97-68で危なげなく勝ったものの、同7日の対ノートルダム大学戦は11得点のリードで第4Qを迎えながら、残り2分を切って66-65と1点差に詰め寄られる薄氷の勝利(最終スコアは71-65)だった。
ただ、ACCでは首位を走っており、長いシーズンの中で必ずしも全勝にこだわる必要もない。強豪相手の1敗は、今後の引き締めにつながる良い薬と思ったほうが良いだろう。
今野は直近の3試合を含め、ここまで今シーズンの全19試合に出場している。前週は特に、対ボストンカレッジ戦でフィールドゴール4本中3本(3Pショットは3本中2本)を成功させて今シーズン2度目の2ケタ得点(10得点)を記録するなど存在感を示した。
シーズンアベレージは13.1分の出場時間で3.7得点、フィールドゴール成功率48.1%、3Pショット成功率39.1%、1.7リバウンドに1.3アシスト。シューティングの指標は前週(フィールドゴール成功率45.8%、3Pショット成功率36.8%)に比べて上昇傾向だ。
次週のランキング発表までのルイビル大学は、現地2月11日(木)のジョージア工科大学とのホームゲームと、同14日(日)に行われるシラキュース大学相手のアウェイ戦が予定されている。両者はともにACCで上位を競っている相手(前者が3位、後者が4位)。緊迫した試合が続く中、今野がどのような形でコートに立ち、どんな活躍を見せるかも含め、今週も目が離せない展開が続く。

 

最新のAPランキング(英語)
https://www.ncaa.com/rankings/basketball-women/d1/associated-press
アトランティック・コースト・カンファレンスの順位表(英語)
https://theacc.com/standings.aspx?path=wbball
ルイビル大女子バスケットボールチーム公式サイトの今野紀花プロフィール(英語)
https://gocards.com/sports/womens-basketball/roster/norika-konno/11440

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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